◇◆◇日々のみ言葉
2017年3月26日(日)
◎聖書箇所 【ルカの福音書8章2節~3節】
8:2 また、悪霊や病気を直していただいた女たち、すなわち、七つの悪霊を追い出していただいたマグダラの女と呼ばれるマリヤ、
8:3 ヘロデの執事クーザの妻ヨハンナ、スザンナ、そのほか自分の財産をもって彼らに仕えている大ぜいの女たちも一緒であった。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ聖書箇所からの学びとなります。
さて昨日は、マグダラのマリヤに焦点をあてて考えて見ましたが、今日は、ルカがマグダラのマリヤの次に挙げている二人の女性に目を向けて見ることにしましょう。
まずヘロデの執事クーザの妻ヨハンナです。
彼女の名前はここだけに登場します。ルカがこの福音書を執筆したのは、紀元70年のエルサレム陥落以前であり、紀元59年から紀元60年頃、ローマにおいてであることは、ほぼ間違いのないようです。
その頃のクリスチャン世界では、ヨハンナは知られていた人物であることがうかがえます。
まず、ここに出て来ますヘロデとは、ガリラヤ国主のヘロデ・アンティパスを指しています。バプテスマのヨハネの首をはねた悪王のことです。この王は後に、十字架にかけられる直前のイエス様に、エルサレムで会うことになります。
この王の宮殿の中に、イエス様を信じる者が起こされたことは、バプテスマのヨハネの死に至る場面から、またヨハネの福音書に書かれた第二のしるしからも、分かります。
ヨハネの福音書によりますと、
『イエスは再びガリラヤのカナに行かれた。そこは、かつて水をぶどう酒にされた所である。さて、カペナウムに病気の息子がいる王室の役人がいた。
この人は、イエスがユダヤからガリラヤに来られたと聞いて、イエスのところへ行き、下って来て息子をいやしてくださるように願った。息子が死にかかっていたからである。
そこで、イエスは彼に言われた。「あなたがたは、しるしと不思議を見ないかぎり、決して信じない。」
その王室の役人はイエスに言った。「主よ。どうか私の子どもが死なないうちに下って来てください。」
イエスは彼に言われた。「帰って行きなさい。あなたの息子は直っています。」その人はイエスが言われたことばを信じて、帰途についた。彼が下って行く途中、そのしもべたちが彼に出会って、彼の息子が直ったことを告げた。
そこで子どもがよくなった時刻を彼らに尋ねると、「きのう、七時に熱がひきました。」と言った。それで父親は、イエスが「あなたの息子は直っている。」と言われた時刻と同じであることを知った。そして彼自身と彼の家の者がみな信じた。(ヨハネの福音書4:46~4:53)』と書かれてあるのです。
もしかしたら、この役人こそがヘロデの執事クーザであったかも知れません。そしてその妻がヨハンナと言うことかも知れないのです。
次にスザンナですが、彼女に対しては何も分かりません。
しかしルカが、ここに書き記していることは、当時の人々に良く知られた人物である可能性が非常に高いと思われます。
なぜならイエス様に従い、共に行動していた大勢の女性たちが存在しましたが、マグダラのマリヤを除いては、ヨハンナとスザンナだけが、名前を明らかにされているからです。》