◇◆◇日々のみ言葉
2017年4月14日(金)
◎聖書箇所 【ルカの福音書8章24節】
8:24 そこで、彼らは近寄って行ってイエスを起こし、「先生、先生。私たちはおぼれて死にそうです。」と言った。イエスは、起き上がって、風と荒波とをしかりつけられた。すると風も波も治まり、なぎになった。
◎ショートメッセージ
《その頃のある日のことです。
イエス様は弟子たちと一緒に舟に乗り、「さあ、湖の向こう岸へ渡ろう。」と言われました。それで弟子たちは舟を出しました。
マルコの福音書では、他の舟もついて行ったとあります。これから起こる大いなる奇蹟を十二使徒たちだけでなく、他の者も体験することになるのです。
さて、舟で渡っている間にイエス様は、舟の後ろの方で、疲れたせいか、ぐっすり眠ってしまわれました。
ところが舟がガリラヤ湖の真ん中辺りにやって来ますと、激しい突風が湖に吹きおろして来たのです。しかもこの嵐は、十二使徒の四人の漁師でさえ、今まで経験したことのないほどの風と波だったのです。
舟は波をかぶって水で一杯になってしまいました。弟子たちは水をかぶって危険になったのです。ところがイエス様だけは、とものほうで、枕をして眠っておられたと言う訳です。
その続きが、今日のみ言葉です。
今回もマタイとマルコの福音書と、比較しながら考えて見ましょう。
マタイでは、
『弟子たちはイエスのみもとに来て、イエスを起こして言った。「主よ。助けてください。私たちはおぼれそうです。」
イエスは言われた。「なぜこわがるのか、信仰の薄い者たちだ。」それから、起き上がって、風と湖をしかりつけられると、大なぎになった。(マタイの福音書8:25~8:26)』
と、書き記され、
マルコでは、
『イエスだけは、とものほうで、枕をして眠っておられた。弟子たちはイエスを起こして言った。「先生。私たちがおぼれて死にそうでも、何とも思われないのですか。」
イエスは起き上がって、風をしかりつけ、湖に「黙れ、静まれ。」と言われた。すると風はやみ、大なぎになった。(マルコの福音書4:38~4:39)』
と、書かれています。
三つの共観福音書を比較してみますと、弟子たちがイエス様に言った言葉が多少違っています。これは、誰かひとりではなく、数人の弟子(三人以上)が、イエス様を揺る動かして、言葉を発したものと思われます。
「先生、先生。私たちはおぼれて死にそうです。」
「主よ。助けてください。私たちはおぼれそうです。」
「先生。私たちがおぼれて死にそうでも、何とも思われないのですか。」
この日本語訳では、その時の切羽詰まった状況が分かりにくいのですが、真実は、弟子たちは本当に死を覚悟したのです。
さて、今日の箇所の学びですが、ここで弟子たちの言った言葉ですが、弟子たちは「私たち」と言っているのです。
つまりこの言葉の中には、イエス様も含まれているのです。
この時の弟子のように、時々私たちは、イエス様がただの人になってしまったような錯覚に陥ることがあります。特に試練において。私たちと同じように何も出来ない、無力な者のように、思ってしまうのです。
違うのです。イエス様は神様です。すべてを造られたお方なのです。
私たちの神様は、ちっぽけな神様ではありません。全地全能のお方なのです。このお方に信頼して、すべてを任せてついて行けば良いのです。
明日も同じ箇所から、さらに考えて見たいと思います。》