• 日々のみ言葉 2017年4月26日(水)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2017年4月26日(水)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書8章34節~35節】
    8:34 飼っていた者たちは、この出来事を見て逃げ出し、町や村々でこの事を告げ知らせた。
    8:35 人々が、この出来事を見に来て、イエスのそばに来たところ、イエスの足もとに、悪霊の去った男が着物を着て、正気に返って、すわっていた。人々は恐ろしくなった。
    ◎ショートメッセージ
    《今日は、同じ箇所から、特にマタイの福音書による平行記事から、考えて見たいと思います。

    『それから、向こう岸のガダラ人の地にお着きになると、悪霊につかれた人がふたり墓から出て来て、イエスに出会った。彼らはひどく狂暴で、だれもその道を通れないほどであった。
     すると、見よ、彼らはわめいて言った。
    「神の子よ。いったい私たちに何をしようというのです。まだその時ではないのに、もう私たちを苦しめに来られたのですか。」
     ところで、そこからずっと離れた所に、たくさんの豚の群れが飼ってあった。
     それで、悪霊どもはイエスに願ってこう言った。
    「もし私たちを追い出そうとされるのでしたら、どうか豚の群れの中にやってください。」
     イエスは彼らに「行け。」と言われた。すると、彼らは出て行って豚にはいった。すると、見よ、その群れ全体がどっとがけから湖へ駆け降りて行って、水におぼれて死んだ。飼っていた者たちは逃げ出して町に行き、悪霊につかれた人たちのことなどを残らず知らせた。(マタイの福音書8:28~8:33)』

     この記事は、三つの共観福音書に掲載されています。と言うことは、とても大切な真理を教えているのです。

     ゲラサの町は、デカポリス(十の町と言う意味)の一つであり、古代ローマギリシャ都市でした。と言うことは競技場などがあったりした、壮大な都市であったと思われます。

     その町には大きな問題があったのです。マタイは、悪霊に憑かれた男が二人いたことを書き記しています。ルカとマルコは、一人の男と書いています。
     マタイはマルコの福音書を基に、福音書を書き記しましたが、実際にこの有様を見たのはマタイだけです。ルカは、パウロから聞き、そのパウロは使徒たちから聞き、マルコは、ペテロが語った説教を基にその福音書を書いたのです。よってマタイが書いたことが真相であったと思われます。

     マルコとルカは、その二人の男のうち、リーダー格であった男に目を留めたと考えられます。

     『彼らはひどく狂暴で、だれもその道を通れないほどであった。』

     これは、大変な問題です。おそらく、もはや為す術がなかったのです。そこへイエス様が来られて、悪霊ども(レギオン)を追い出し、その問題を解決してくださったのです。

     さて昨日私は、『なぜイエス様は、レギオンに、二千匹もの豚に乗り移ることを許可されたのかと考えてしまう』ことを書きました。

     悪霊どもは、まさしく滅ぼし、殺し、破壊する邪悪な者たちであることを表わしていることは、分かります。
     しかし、み言葉を思い巡らしていますと、このように示されたのです。それは、この二人の男が救われる為には、レギオンから解放される為には、二千匹もの豚の犠牲が必要であったと言うことなのです。

     そして私たち全人類の救いの為には、主イエス様の十字架の犠牲が必要であったことを示されたのです。》

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