◇◆◇日々のみ言葉
2017年4月28日(金)
◎聖書箇所 【ルカの福音書8章38節~39節】
8:38そのとき、悪霊を追い出された人が、お供をしたいとしきりに願ったが、イエスはこう言って彼を帰された。
8:39「家に帰って、神があなたにどんなに大きなことをしてくださったかを、話して聞かせなさい。」そこで彼は出て行って、イエスが自分にどんなに大きなことをしてくださったかを、町中に言い広めた。
◎ショートメッセージ
《豚飼いたちは、この出来事を見て逃げ出し、町や村々でこの事を告げ知らせたのです。
ゲラサの町や近辺の村々から人々が、この出来事を見にやって来ました。
目撃者たちは、悪霊につかれていた人の救われた次第を、詳しくその人々に話したのです。
その話を聞いたゲラサ地方の民衆はみな、すっかりおびえてしまい、イエス様に自分たちの所から、この地方から去っていただきたいと願い出たのです。
そこで、イエス様は、ペテロの舟に乗って、カペナウムへ帰られました。
舟に乗って帰ろうとする直前のことです。レギオンから解放された男の人が、イエス様とお供をしたいとしきりに願い出ました。
これは、当然と言えば当然です。こんな最悪の状況から救い出し、解放してくださったイエス様の弟子となって、これからの生涯をすべて捧げたいと思うことは、至極当然のことだからです。
しかし、イエス様は、その願いを退けられました。そして彼にこう言われました。
「家に帰って、神があなたにどんなに大きなことをしてくださったかを、話して聞かせなさい。」
イエス様のこの言葉から、彼には家族がいて、しかもその家がゲラサの町の中にあると言うことが分かります。
イエス様は、町中の人々の願いによって、その地方を去らなければなりませんでした。しかし、イエス様はご自分の代わりとして、その男の人を、家族のもとに、そしてゲラサの町の人々に遣わされたのです。
復活された時もそうだったのです。イエス様は、よみがえられてから四十日間は、様々な場所や人々に、現われてくださいました。
そしてオリーブ山において、弟子たちの見ている間に、引き上げられ天に戻られたのです。しかし今度は愛する十二使徒を、ご自身の代わりとして遣わされるのです。
今回のケースは、まさにその雛形に当たります。
さてその男の人は、どうしたでしょうか。
そこで彼は出て行って、イエス様が自分にどんなに大きなことをしてくださったか、町中に言い広めたのです。
聖書には、その続きは書かれていませんが、多くの人々は、彼の言葉を信じ、イエス様を信じて救われたのではないでしょうか。なぜならそこには、全く百八十度変えられた、生きた証しがあったからです。
この記事は、三つの共観福音書に書き記されています。しかしどの福音書にも、この男の人の名前は書かれてはいません。
やがてこの男の人は、家族や町中の人々に証しを終えて、それからイエス様の弟子の一人に加えられたのではないでしょうか。そのように私は信じるのです。》