◇◆◇日々のみ言葉
2017年5月1日(月)
◎聖書箇所 【ルカの福音書8章43節~44節】
8:43ときに、十二年の間長血をわずらった女がいた。誰にも直してもらえなかったこの女は、
8:44イエスのうしろに近寄って、イエスの着物のふさにさわった。すると、たちどころに出血が止まった。
◎ショートメッセージ
《イエス様が、ガリラヤ湖の向こう岸にあるデカポリスのゲラサの町から帰られますと、会堂管理人のヤイロという人がイエス様の御もとにやって来ました。
おそらく、イエス様がカペナウムに戻られるのを今か今かと待ち望でいたに違いありません。
ヤイロはイエス様の足もとにひれ伏して自分の家に来ていただきたいと願い出ました。なぜなら、彼には十二歳ぐらいのひとり娘がいて、死にかけていたからです。
カペナウムのユダヤ人の会堂シナゴークの会堂管理人ともなれば、それなりの地位と人望もあった人物であることには間違いありません。
そのヤイロが、イエス様のもとにひざまずいたのです。私たちは、この姿に彼がイエス様に対しての信仰を持っていることが分かります。
それだけではありません。何と謙虚な態度なのでしょうか。もちろんヤイロにして見れば、可愛い娘が死にかけていますから、死に物狂いであったことでしょう。
しかし一番大切なことは、彼は、イエス様が「いやし主」であることを本当に信じていたのです。
ヤイロがイエス様を先導して、自分の家に向かい始めました。すると、その場所にいた群衆も、共に移動し始めたのです。
その群衆の中に、ひとりの女性がいました。今日から、この女性、すなわち「長血をわずらった女性」について考えて行きたいと思います。
マタイの福音書によりますと、
『イエスが立って彼について行かれると、弟子たちもついて行った。すると、見よ。十二年の間長血をわずらっている女が、イエスのうしろに来て、その着物のふさにさわった。「お着物にさわることでもできれば、きっと直る。」と心のうちで考えていたからである。(マタイの福音書9:19~9:21)』と書かれています。
この女性が、「お着物にさわることでもできれば、きっと直る。」と心のうちで考えていたと言うことは、イエス様はこの女性がさわろうとしていることを、すでにご存知であったことが分かります。なぜなら、イエス様はすべての人の思いを知っておられるからです。
イエス様の周りには、十二使徒たちが、しっかりと守りを固めており、またイエス様の前にはヤイロが、期待に満ちた顔で案内しています。そしてその周りには大勢の人々がひしめきあっているのです。
この女性は、後ろから、身をかがめながら、人々に、蹴飛ばされたり足で踏みつけられたりしながらも、ついにイエス様の着物のふさに触れることが出来たのです。
するとたちどころに、出血が止まりました。イエス様の着物に触れた瞬間、とてつもなく大きな力が、彼女の体に降り注がれたことが分かります。
彼女は、十二年間もの間苦しんでいました。多くの医者にかかりましたが、いやしてもらえなかったのです。
その彼女が、イエス様のことを耳にし、信じて行動を起こしたのです。その時、奇蹟が起こされたのです。》