• 日々のみ言葉 2017年5月7日(日)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2017年5月7日(日)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書8章54節~55節】
    8:54しかしイエスは、娘の手を取って、叫んで言われた。「子どもよ。起きなさい。」
    8:55すると、娘の霊が戻って、娘はただちに起き上がった。それでイエスは、娘に食事をさせるように言いつけられた。

    ◎ショートメッセージ
    《マルコの福音書では、
    『そして、その子どもの手を取って、「タリタ、クミ。」と言われた。(訳して言えば、「少女よ。あなたに言う。起きなさい。」という意味である。)
     すると、少女はすぐさま起き上がり、歩き始めた。十二歳にもなっていたからである。彼らはたちまち非常な驚きに包まれた。イエスは、このことをだれにも知らせないようにと、きびしくお命じになり、さらに、少女に食事をさせるように言われた。(マルコの福音書5:41~5:43)』と、書かれています。

     マルコは、イエス様はアラム語で「タリタ、クミ」と言われたことを書き記しています。新約聖書は、ギリシャ語で書かれています。それなのに、なぜマルコは、あえてイエス様が言われた言葉をそのまま書き記し、それから訳を付け足したのでしょうか。

     イエス様は、ヤイロとその妻、そして十二使徒の中で最も側近であるペテロとゼベタイの子ヤコブとヨハネだけを、ご自分と一緒に娘の寝かされている部屋に入ることをお許しになられました。
     そして、その娘の手を取って、「タリタ、クミ」と言われたのです。シモン・ペテロは、じかにその権威ある御声をはっきり聞いています。

     だからこそ、後にペテロは人々に、その話のメッセージには、特に力を込めて、「タリタ、クミ」と語ったのではないでしょうか。
     ペテロの語るアラム語を聞いて、ギリシャ語に同時通訳するマルコには、「タリタ、クミ」と言う言葉が、深く脳裏に焼き付いたと思えるのです。
     それゆえギリシャ語ではなく、あえてアラム語を掲載し、それから訳文をつけたのではないでしょうか。

     ルカは、「子どもよ。起きなさい。」と書いています。またマルコの訳文は、「少女よ。あなたに言う。起きなさい。」となっています。日本語訳は弱い感じがするのですが。

     ルカは、「イエス様が叫んで言われた。」と書いています。日本語では、もし叫ぶとしたら、叱りつけているような感じがします。

     ラザロの時も同じなのです。
    『イエスはそう言われると、大声で叫ばれた。「ラザロよ。出て来なさい。」(ヨハネの福音書11:43)』

     いのちを司るお方、主イエス様。その権威を持ってして、力強く命じられたのです。

    『タリタ、クミ』

     すると、娘の霊が戻って娘はただちに歩き始めた、とあります。もちろんイエス様は、娘の霊が戻る直前に、娘の体を完全にいやされたことは、言うまでもないことです。

     それからイエス様は、「食事をさせなさい。」と言われました。これは、本当に生き返ったことを両親に知らしめるためでもあったのです。》

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