• 日々のみ言葉 2017年5月21日(日)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2017年5月21日(日)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書9章17節】
    9:17人々はみな、食べて満腹した。そして、余ったパン切れを取り集めると、十二かごあった。

    ◎ショートメッセージ
    《引き続き「五千人の給食」の奇蹟について学んでいます。

     マタイの福音書によりますと、
    『夕方になったので、弟子たちはイエスのところに来て言った。
    「ここは寂しい所ですし、時刻ももう回っています。ですから群衆を解散させてください。そして村に行ってめいめいで食物を買うようにさせてください。」
     しかし、イエスは言われた。
    「彼らが出かけて行く必要はありません。あなたがたで、あの人たちに何か食べる物を上げなさい。」
     しかし、弟子たちはイエスに言った。
    「ここには、パンが五つと魚が二匹よりほかありません。」
     すると、イエスは言われた。
    「それを、ここに持って来なさい。」
     そしてイエスは、群衆に命じて草の上にすわらせ、五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げて、それらを祝福し、パンを裂いてそれを弟子たちに与えられたので、弟子たちは群衆に配った。
     人々はみな、食べて満腹した。そして、パン切れの余りを取り集めると、十二のかごにいっぱいあった。食べた者は、女と子どもを除いて、男五千人ほどであった。(マタイの福音書14:15~14:21)』と書かれています。

     ルカは、『人々はみな、食べて満腹した。』と一言しか書いていませんが、マタイは、
    『食べた者は、女と子どもを除いて、男五千人ほどであった。』と書きたしています。
     ここから、当時の慣習では、女と子どもは数の内には入らなかったことが分ります。ユダヤ社会は、れっきとした男性中心社会であったことが分かります。
     そして、男五千人も、またその数倍はいたであろう女と子どもたちも、みな、全員が食べて満腹したと言うのです。

     『五つのパンと二匹の魚』しか無かったのです。これは昼食用の一般的な弁当一人前なのです。パンも大きなパンではなく、小さめのパンが五きれ、魚とは、干した魚であり、おそらく鰯(いわし)くらいの小ぶりのものが二匹、しかし主イエス様の奇蹟によって、二万人以上の人々が満腹したのです。

     ところで、十二使徒たちは、群衆が満腹する前に、彼らも食事をしたのでしょうか。つまりイエス様からいただいたパンと魚を食する時間があったのでしょうか。

     いいえ。師であられるイエス様は、弟子の持って来る空になったかごに、裂いてパンを増やし、裂いて魚を増やし、カゴの中に入れ続けたのです。師が手を休もうとしないのに、どうしてその弟子である者が、少し休憩と言って、食べることが出来るでしょうか。

     私は、この群衆が満足するまでは、イエス様はパンを魚を裂き続けたと思うのです。これは相当な重労働です。
     また一杯になったカゴを持って、人々に走り回って配る弟子たちの仕事も重労働です。

     ついに全員が満足しきった時に、イエス様は手を止められたのです。そして余ったパンを集めさせたと言うわけです。

     すると十二カゴ分のパン切れが余ったと言うのです。これは間違いなく弟子たちへのご褒美ではなかったのではないでしょうか。》

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