◇◆◇日々のみ言葉
2017年6月11日(日)
◎聖書箇所 【ルカの福音書9章36節】
9:36この声がしたとき、そこに見えたのはイエスだけであった。彼らは沈黙を守り、その当時は、自分たちの見たこのことをいっさい、誰にも話さなかった。
◎ショートメッセージ
《ペテロは突然イエス様に口出したのです。
「先生。ここにいることは、すばらしいことです。私たちが三つの幕屋を造ります。あなたのために一つ、モーセのために一つ、エリヤのために一つ。」
ペテロがこう言っているうちに、光輝く雲がわき起こって、モーセとエリヤとイエス様をおおい、雲に包まれて見えなくなってしまいました。
その有様を見たペテロとヤコブとヨハネは、恐ろしくなったのです。
その時です。
その光輝く雲の中から、
「これは、私の愛する子、私の選んだ者である。彼の言うことを聞きなさい。」
と言う声がしたのです。
マルコの福音書では、
『彼らが急いであたりを見回すと、自分たちと一緒にいるのはイエスだけで、そこにはもはや誰も見えなかった。(マルコの福音書9:8)』と書かれています。
と言うことは、雲がわき起こって、イエス様とエリヤとモーセを包んだ時、父なる神様からの声が発せられ、三人の弟子たちがその声を聞いている間に、また雲が一瞬にして逃げ去るように消え、そこにはイエス様だけがおられたと言うことです。
つまり神様は、モーセとエリヤが天に戻って行く所を見せなかったと言うことです。
そしてさらにマルコの福音書には、
『さて、山を降りながら、イエスは彼らに、人の子が死人の中からよみがえるときまでは、いま見たことをだれにも話してはならない、と特に命じられた。そこで彼らは、そのおことばを心に堅く留め、死人の中からよみがえると言われたことはどういう意味かを論じ合った。(マルコの福音書9:9~9:10)』と、ルカにはないことが書かれています。
主イエス様は、三人の弟子たちに、今見たことを話すことを禁じられたのです。彼らはそのお言葉を心に堅く留め、従い通しました。
そして主イエス様が、復活された後には、他の弟子たちや人々にも、語ったことと思われます。
主イエス様の変貌。
これは、イエス様が昇天後、まさしく自他共に認めるほどの指導者になるペテロの為に、そして使徒の中では最初の殉教者となるヤコブの為に、また十二使徒の中でただ一人、二世紀初頭までも長生きし、第四福音書と書簡と黙示録を執筆することになるヨハネの為に、その体験を通して、主の使命を確かなものとされたのです。》