◇◆◇日々のみ言葉
2017年6月16日(金)
◎聖書箇所 【ルカの福音書9章43節】
9:43人々はみな、神のご威光に驚嘆した。イエスのなさったすべてのことに、人々がみな驚いていると、イエスは弟子たちにこう言われた。
◎ショートメッセージ
《マルコの福音書によりますと、
『イエスは、群衆が駆けつけるのをご覧になると、汚れた霊をしかって言われた。
「おしとつんぼの霊。私が、おまえに命じる。この子から出て行きなさい。二度と、はいってはいけない。」
するとその霊は、叫び声をあげ、その子を激しくひきつけさせて、出て行った。するとその子が死人のようになったので、多くの人々は、「この子は死んでしまった。」と言った。しかし、イエスは、彼の手を取って起こされた。するとその子は立ち上がった。(マルコの福音書9:25~9:27)』と、かなり詳細に渡って書かれています。
「おしとつんぼの霊」に取り憑かれていた息子から、悪霊が出て行く様を、人々は目撃したのです。
ルカは、はっきりと「神のご威光に驚嘆した」と書いています。あれほど叫び声をあげ、転げ回っていた息子が、イエス様が手を取って起こされた後には、全く正常の状態に戻ったことに、人々は本当に驚いたのです。
しかも一度は死んでしまったかのように。
ここで考えられることがあります。
この息子は、単に気絶したのでしょうか。あるいは、死んだようになったのではなく、死んでしまったのでしょうか。
私は、個人的には「死んだ」と思っています。なぜなら「ヤイロの娘」と同じようにイエス様が、その手を取って起こされたからです。
ヤイロの娘の場合は、
『イエスはみんなを外に出し、ただその子どもの父と母、それにご自分の供の者たちだけを伴って、子どものいる所へはいって行かれた。
そして、その子どもの手を取って、「タリタ、クミ。」と言われた。(訳して言えば、「少女よ。あなたに言う。起きなさい。」という意味である。)
すると、少女はすぐさま起き上がり、歩き始めた。十二歳にもなっていたからである。彼らはたちまち非常な驚きに包まれた。イエスは、このことをだれにも知らせないようにと、きびしくお命じになり、さらに、少女に食事をさせるように言われた。(マルコの福音書5:40~5:43)』と書かれています。
だからこそ、それを目撃した人々は、驚嘆したのです。人々が驚嘆する姿を見て、弟子たちは、自分がイエス様の弟子であることを誇らしげに思い、また人々でさえも、弟子たちに羨望の眼差しを送ったのです。
そしてその時に、イエス様は弟子たちに、二回目の受難予告を授けるのです。》