◇◆◇日々のみ言葉
2017年6月20日(火)
◎聖書箇所 【ルカの福音書9章49節~50節】
9:49 ヨハネが答えて言った。「先生。私たちは、先生の名を唱えて悪霊を追い出している者を見ましたが、やめさせました。私たちの仲間ではないので、やめさせたのです。」
9:50 しかしイエスは、彼に言われた。「やめさせることはありません。あなたがたに反対しない者は、あなたがたの味方です。」
◎ショートメッセージ
《ここでルカは、摩訶不思議なことを書き記しています。
イエス様には、十二使徒と、そして他に七十人の弟子がいました。
ルカはこのように書き記しています。
『その後、主は、別に七十人を定め、ご自分が行くつもりのすべての町や村へ、ふたりずつ先にお遣わしになった。(ルカの福音書10:1)』
これは、別の写本では、「七十人」が「七十二人」となっています。どちらが正しいのかは判断出来かねますが、どちらにせよ、その時にイエス様には、八十人以上の弟子たちが存在したことは、間違いありません。
ヨハネが言うには、この中に属していない者たちであると言うことです。つまり、自分たちの知らない者たち、仲間でない者たちが、イエス様の御名を使って悪霊を追い出していたと言うのです。
となりますと、ヨハネは自分の仲間でない者たちが、真に悪霊を追い出していたことを目撃したことになります。悪霊は追い出されていたのです。
ルカは、使徒の働きにおいて、次のようなことを書き記しているのです。
『神はパウロの手によって驚くべき奇蹟を行なわれた。
パウロの身に着けている手ぬぐいや前掛けをはずして病人に当てると、その病気は去り、悪霊は出て行った。
ところが、諸国を巡回しているユダヤ人の魔よけ祈祷師の中のある者たちも、ためしに、悪霊につかれている者に向かって主イエスの御名をとなえ、「パウロの宣べ伝えているイエスによって、おまえたちに命じる。」と言ってみた。そういうことをしたのは、ユダヤの祭司長スケワという人の七人の息子たちであった。
すると悪霊が答えて、「自分はイエスを知っているし、パウロもよく知っている。けれどおまえたちは何者だ。」と言った。そして悪霊につかれている人は、彼らに飛びかかり、ふたりの者を押えつけて、みなを打ち負かしたので、彼らは裸にされ、傷を負ってその家を逃げ出した。(使徒の働き19:11~19:16)』
どうやら、この場合とは全く違うようなのです。しかしヨハネは、彼らにその働きをやめさせたのです。
それに対してイエス様は、「やめさせることはありません。あなたがたに反対しない者は、あなたがたの味方です。」と言われました。
カトリック教会は西方教会と東方教会の二つに分かれましたが、プロテスタント教会は、分裂に分裂を重ね、数え切れないほどの多くの教派や教団が存在します。
しかしイエス様を神の御子として信仰告白をしている教会であれば、皆兄弟・姉妹なのです。顔見知りでなくとも仲間なのです。
主イエス様が花婿として、天に引き上げられる花嫁の教会は、ただ一つです。それが公の教会なのです。そこには、カトリック、プロテスタント、教団、教派の区別は何もありません。》