• 日々のみ言葉 2017年6月21日(水)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2017年6月21日(水)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書9章51節~52節】
    9:51さて、天に上げられる日が近づいて来たころ、イエスは、エルサレムに行こうとして御顔をまっすぐ向けられ、
    9:52ご自分の前に使いを出された。彼らは行って、サマリヤ人の町にはいり、イエスのために準備した。

    ◎ショートメッセージ
    《イエス様は、いよいよ公生涯最後の「過越の祭」に行く為に、ガリラヤからエルサレムに向かおうとされました。
     ガリラヤからエルサレムまでは、サマリヤを通りますと三日で行くことが出来ました。ユダヤ人は、普通サマリヤ経由の道を使用しませんが、急を要する場合には、通ったようです。
     と言うことは、イエス様は急を要したことが分かります。考えられますことは、イエス様に、イエス様が愛する者の病気が伝えられたことです。

     ヨハネの福音書によりますと、

    『さて、ある人が病気にかかっていた。ラザロといって、マリヤとその姉妹マルタとの村の出で、ベタニヤの人であった。
     このマリヤは、主に香油を塗り、髪の毛でその足をぬぐったマリヤであって、彼女の兄弟ラザロが病んでいたのである。
     そこで姉妹たちは、イエスのところに使いを送って、言った。「主よ。ご覧ください。あなたが愛しておられる者が病気です。」
     イエスはこれを聞いて、言われた。「この病気は死で終わるだけのものではなく、神の栄光のためのものです。神の子がそれによって栄光を受けるためです。」
     イエスはマルタとその姉妹とラザロとを愛しておられた。そのようなわけで、イエスは、ラザロが病んでいることを聞かれたときも、そのおられた所になお二日とどまられた。その後、イエスは、「もう一度ユダヤに行こう。」と弟子たちに言われた。(ヨハネの福音書11:1~11:7)』と書かれています。

     ルカは、時制に忠実に起こった出来事を、その順番ごとに書き記していますが、「ラザロの復活」の記事は、書いてはおりません。
     この奇蹟の話は、ヨハネだけが、かなり後にその福音書に書き記しただけなのです。よって、この出来事が、ルカの福音書のどの辺りに入るのか、あるいは相当するのかは、判断尽きかねることです。

     しかし、イエス様がガリラヤからエルサレムに、緊急に行かなければならなかったこと、しかもユダヤ人が敬遠するサマリヤ経由の道を行く必要があったことから、ベタニヤのマルタとマリヤからの使いがやって来たと考えられるのです。

     ガリラヤからエルサレムまでは、近道であっても三日かかりますから、どこかで宿泊しなければなりません。
     それゆえイエス様は、十二使徒の中からサマリヤの町に使いを出され、宿を確保させたのです。この使いが誰であるのかは、断定出来ませんが、この後ゼベタイの子ヤコブとヨハネが登場しますので、その二人の可能性は十分にあると思われます。》

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