◇◆◇日々のみ言葉
2017年6月23日(金)
◎聖書箇所 【ルカの福音書9章53節~55節】
9:53しかし、イエスは御顔をエルサレムに向けて進んでおられたので、サマリヤ人はイエスを受け入れなかった。
9:54 弟子のヤコブとヨハネが、これを見て言った。「主よ。私たちが天から火を呼び下して、彼らを焼き滅ぼしましょうか。」
9:55 しかし、イエスは振り向いて、彼らを戒められた。
◎ショートメッセージ
《公生涯の最初の頃に、かつてイエス様は、サマリヤのスカルの町において大きなリバイバルを行なわれました。
主イエス様はユダヤを去って、ガリラヤへ戻られる時、サマリヤを通って行かなければなりませんでした。それで主は、ヤコブがその子ヨセフに与えた地所に近いスカルというサマリヤの町に来られたのです。
そこにはヤコブの井戸がありました。するとひとりのサマリヤの女が水をくみに来たのです。イエス様は「私に水を飲ませてください。」と言われました。
しばらくイエス様とその女とのやり取りが続きます。
「あなたの夫を連れて来なさい。」
「私には夫はありません。」
「私には夫がないというのは、もっともです。あなたには夫が五人あったが、今あなたと一緒にいるのは、あなたの夫ではないからです。あなたが言ったことは本当です。」
「私は、キリストと呼ばれるメシヤの来られることを知っています。その方が来られるときには、いっさいのことを私たちに知らせてくださるでしょう。」
「あなたと話しているこの私がそれです。」
すると女は、自分の水がめを置いて町へ行き、人々に言ったのです。
「来て、見てください。私のしたこと全部を私に言った人がいるのです。この方がキリストなのでしょうか。」
さて、その町のサマリヤ人のうち多くの者が、その女の言葉によってイエス様を信じました。イエス様は二日間そこに滞在されたのです。そして、さらに多くの人々が、イエス様の言葉によって信じました。
「もう私たちは、あなたが話したことによって信じているのではありません。自分で聞いて、この方が本当に世の救い主だと知っているのです。」
このリバイバルは、近くのサマリヤの町々にも飛び火したことは間違いありません。そして今回は、ガリラヤからエルサレムへと、逆のコースで歩かれたのです。
しかしこの時には、サマリヤの町々はイエス様を受け入れなかったと言うのです。そしてその理由をルカは、「イエス様が御顔をエルサレムに向けて進んでおられた」からだと書いています。
当時のサマリヤの人々は、エルサレムに対抗して、ゲリジム山に神殿を建てて礼拝していました。
おそらくイエス様が、聖都として、またメシヤが十字架に掛けられる場所として、エルサレムしか認めなかった為、自分たちの信仰を否定されたと思い、かつてはイエス様を「世の救い主」として受け入れたはずのサマリヤの人々は、そのことに対して反発したと思われます。
その余りの態度の変わりようを見て、使徒ヤコブとヨハネが、「主よ。私たちが天から火を呼び下して、彼らを焼き滅ぼしましょうか。」と憤慨して申し出たのです。
異本では、「主よ。」の後に「エリヤのように」と言う言葉が付け加えられています。イエス様は、振り向いて彼らを戒められました。》