• 日々のみ言葉 2017年6月24日(土)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2017年6月24日(土)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書9章53節~55節】
    9:53しかし、イエスは御顔をエルサレムに向けて進んでおられたので、サマリヤ人はイエスを受け入れなかった。
    9:54 弟子のヤコブとヨハネが、これを見て言った。「主よ。私たちが天から火を呼び下して、彼らを焼き滅ぼしましょうか。」
    9:55 しかし、イエスは振り向いて、彼らを戒められた。

    ◎ショートメッセージ
    《昨日と同じ箇所からの学びです。

     主イエス様が公生涯においてサマリヤを通られたことを、聖書は二回と述べています。一回目はエルサレムからガリラヤへ戻られる時、そして二回目はガリラヤからエルサレムに向かわれる時でした。その間には、二・三年の隔たりがあることになります。

     一回目の時は、おそらく十二使徒たちとイエス様だけであった可能性が高く、しかし二回目は百人近い団体であったことは間違いないことです。

     当時のユダヤ人は、サマリヤ人を馬鹿にして、いっさいの付き合いをしませんでした。かつては同じ民族であったのですが、雑婚により多くの人種の血が混じったため、ユダヤ人は、もはや同胞ではなく異邦人の扱いをしていたからです。ユダヤ人にとって異邦人とは、人間ではなく犬と同じ存在であったからです。

     しかし、その大元は、同じ民族ですので、同じく唯一の創造主なる神様を信じており、彼らは聖都エルサレムに入ることが許されなかった為、ゲリジム山に神殿を建てて礼拝していたのです。今でもサマリヤ人は、ユダヤ教を信じていますが、彼らはモーセ五書だけを信奉しています。

     イエス様は、この時、御顔をエルサレムに向けて進んでおられました。当時のイエス様の評判は、最高潮に達していました。
     やがて「シュロの日曜日」が来ることになるのですが、その時、パリサイ人や律法学者たち指導者を除くエルサレム中のユダヤの人々が、イエス様をメシヤとして迎え入れることになると言う訳です。

     さて、この世におけるその栄光の頂点に向かっていた時のことです。十二使徒、そして他の七十人の弟子たちは、まさに主イエス様のメシヤとしての栄光を肌にひしひしと感じていたに違いありません。

     そのような時に、かつてはイエス様を「世の救い主」として受け入れたはずのサマリヤの人々は、イエス様に反発し受け入れなかったのです。

     その余りの態度の変わりようを見て、使徒ヤコブとヨハネが、「主よ。エリヤのように、私たちが天から火を呼び下して、彼らを焼き滅ぼしましょうか。」と憤慨して申し出たのです。

     ゼベタイの子ヤコブとヨハネのこの言葉に、私たちは何を感じるでしょうか。
     この時の十二使徒たちは、やはりイエス様を政治的メシヤとして信じていたことを表わしています。

     また、この時のヤコブとヨハネは、エリヤのような大預言であられるイエス様の十二使徒の一員として、ましてやイエス様が特別に選ばれた三人の側近の使徒の一人として、あたかも後見者であるエリシャのように、自分たちを見ていたことを表わしているのです。
     その高慢な態度を、イエス様は戒められたのです。主イエス様に付き従う者は、へりくだることを忘れてはならないのです。私たちが主イエス様を選んだのではなく、主が私たちを選んでくださったのです。しかもすべてが恵みなのです。》

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