◇◆◇日々のみ言葉
2017年7月2日(日)
◎聖書箇所 【ルカの福音書10章4節】
10:4「財布も旅行袋も持たず、くつもはかずに行きなさい。だれにも、道であいさつしてはいけません。」
◎ショートメッセージ
《引き続き、主イエス様が、十二使徒とは別に七十人を定め、ご自分が行くつもりのすべての町や村へ、ふたりずつ先にお遣わしになった時、彼らに言われた教えについて学んで行きます。
昨日は、
「さあ、行きなさい。いいですか。私があなたがたを遣わすのは、狼の中に小羊を送り出すようなものです。」
と言う、イエス様のお言葉について学びました。このお言葉は、今現在のすべてのクリスチャンに対しても、告げられているお言葉です。
使徒ペテロは、こう言っています。
『身を慎み、目をさましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたけるししのように、食い尽くすべきものを捜し求めながら、歩き回っています。(第一ペテロ5:8)』
敵は、私たちを餌食にしようとしています。尾山令仁先生は、機会あるごとにこのように教えます。
「私たちクリスチャンは、霊的戦いの最前線に置かれています。それは遊びではなく、真剣勝負です。すなわち倒すか、倒されるか。それだからこそ、堅くみ言葉に立ち続け、主と共に戦わなければならないのです。物見遊山に見物しているわけにはいかないのです。」と。
さて、イエス様は次に、「財布も旅行袋も持たず、くつもはかずに行きなさい。だれにも、道であいさつしてはいけません。」と言われました。
十二使徒を遣わされた時にも、同じことを言われました。ただ「くつもはかずに行きなさい。」とは、どういうことでしょうか。
当時の道は、険しいものでした。もしくつをはかず、裸足で歩くならば、けがをすることは目に見えています。マタイの福音書もルカの福音書も同じ訳になっていますが、マルコの福音書では、次のように書き記されています。
『また、彼らにこう命じられた。「旅のためには、杖一本のほかは、何も持って行ってはいけません。パンも、袋も、胴巻きに金も持って行ってはいけません。くつは、はきなさい。しかし二枚の下着を着てはいけません。」(マルコの福音書6:8~6:9)』
どちらが正しいのでしょうか。
考えられますことは、旅行用のくつがあったと言うことです。登山するには登山靴が必要であるように。
財布も旅行袋も持たずとは、旅の格好と準備をしないで、行きなさいと言うことです。
つまり、何も持たずに手ぶらで行きなさい、と言われるのです。
しかし、これは当時のユダヤの風潮や文化が土台となっていることも事実です。なぜなら旅人を持てなすことは、良い行ないとされていたからです。》