◇◆◇日々のみ言葉
2017年7月22日(土)
◎聖書箇所 【ルカの福音書10章28節~29節】
10:28 イエスは言われた。「そのとおりです。それを実行しなさい。そうすれば、いのちを得ます。」
10:29 しかし彼は、自分の正しさを示そうとしてイエスに言った。「では、私の隣人とは、誰のことですか。」
◎ショートメッセージ
《イエス様と弟子たちを見張っていた律法学者の一人が立ち上がり、イエス様を試そうとして言いました。
「先生。何をしたら永遠のいのちを自分のものとして受けることができるでしょうか。」
「律法には、何と書いてありますか。あなたはどう読んでいますか。」
「『心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くし、知性を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』また『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』とあります。」
その答えを聞いてイエス様が言われたのです。
「そのとおりです。それを実行しなさい。そうすれば、いのちを得ます。」
今日は、まずイエス様のこの答えを考えて見たいと思います。
「その通りです。」
最初にイエス様は、彼が答えたことに対して、はっきりと肯定しています。まさにその通りであると。
「心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くし、知性を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。」
しかし、これは、人間からの一方的な愛ではなく、神様が人間を、つまり一人一人を愛して下さらなければ、出来ないことなのです。十把一絡げではなく、その人格を通して、一人一人の人格を愛してくださらなければ、出来ないことなのです。
実際には、旧約の時代では、無理なことだったのです。神様は、確かにイスラエルを選ばれ、愛しておられたのですが、神様の愛は、イエス様を通して、初めて具体的に、また目に見える形で、示されるのです。
主イエス様の十字架こそが、神様の究極的な愛の表われなのです。
「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。」
これはどのようなことかと言いますと、ユダヤ人は、人間を二種類に分けていたのです。自分たち、選民であるユダヤ人。そして汚れていて、犬にも劣るとする異邦人。
レビ記の命令は、同胞へ、すなわちユダヤ人に対しての命令であったのです。
「それを実行しなさい。そうすればいのちを得ます。」
イエス様は、彼が実行していないことを言われたのです。実行すれば「永遠のいのち」を得ることが出来ると。
それを聞いた彼は、かなりカチンときて、怒りに満ちて、イエス様に質問を返したのです。なぜなら、彼はそれを守っており、自分が正しいことを自負していたからです。
「では、私の隣人とは、誰のことですか。」
もっと日本語的に。
「それでは、私の隣人とは、一体誰のことを言うんだ?」》