◇◆◇日々のみ言葉
2017年7月28日(金)
◎聖書箇所 【ルカの福音書10章39節~40節】
10:39彼女にマリヤという妹がいたが、主の足もとにすわって、み言葉に聞き入っていた。
10:40ところが、マルタは、いろいろともてなしのために気が落ち着かず、みもとに来て言った。「主よ。妹が私だけにおもてなしをさせているのを、何ともお思いにならないのでしょうか。私の手伝いをするように、妹におっしゃってください。」
◎ショートメッセージ
《さて、イエス様一行が、エルサレムへの巡礼の旅を続けているうち、イエス様がオリーブ山の東の麓のベタニヤに入られると、その家の長姉マルタという女が喜んで家にお迎えしました。
イエス様は、エルサレムに来られた時には、市内に宿泊するのではなく、エルサレムから三キロほど離れたベタニヤの、マルタの家にて休まれ、そこから市内に通われたのです。
「マルタ」とは、アラム語で「婦人」と言う意味です。彼女にはマリヤと言う妹がいました。「マリヤ」とは、ヘブル語「ミリヤム」のギリシャ語音読の名前です。
使徒ヨハネは、この二人の姉妹の下に、弟ラザロがいることを書き記しています。
さて、イエス様の一行は、弟子の十二使徒だけではなく、他に七十人以上の弟子たち、そして数人の女たちがお伴をしていました。
マルタは、イエス様と弟子たちを持て成す為に、イエス様と行動を共にしていた女たちと共に、夕食の準備をしていたのです。
この場に、主の母マリヤがいたことは、ルカは書き記してはいませんが、この頃には、すでに主の母マリヤは、息子であるイエス様と行動を共にしていたことは、十分にあり得ることです。
しかし主の兄弟であるヤコブ、ヨセ、ユダ、シモン、そして二人以上の妹たちは、故郷ナザレに留まっていたと思われます。
さて、マルタと数人の女たちでは、やはり百人近くの人々の夕食を用意するには、まさしく猫の手をも借りたいほどの忙しさであったに違いありません。
ところが、自分の実の妹であるマリヤは、その食事の準備の手伝いをしないで、何とイエス様の足もと近くに座って、イエス様の話に聞き入っているではありませんか。
もちろんイエス様は、マリヤだけに話しているのではなく、その回りにいる十二使徒や、弟子たちに語っておられたのです。
ついに姉であるマルタは、そんなマリヤの姿を見て、怒りを覚え、主イエス様の側に来て、こう言ったのです。
「主よ。妹が私だけにおもてなしをさせているのを、何ともお思いにならないのでしょうか。私の手伝いをするように、妹におっしゃってください。」
これは、当然のことです。しかしお客様であるイエス様に、そう言うのは、少しお門違いではないかと思うのです。本来ならば、マルタはマリヤに言うべきなのですから。
それを聞いた主イエス様のマルタへの答えは、全く彼女が予期しないものでした。その内容については、明日、引き続き考えて見たいと思います。》