◇◆◇日々のみ言葉
2017年7月29日(土)
◎聖書箇所 【ルカの福音書10章41節~42節】
10:41 主は答えて言われた。「マルタ、マルタ。あなたは、いろいろなことを心配して、気を使っています。
10:42しかし、どうしても必要なことはわずかです。いや、一つだけです。マリヤはその良いほうを選んだのです。彼女からそれを取り上げてはいけません。」
◎ショートメッセージ
《イエス様は、エルサレムに巡礼に来られた時には、いつも市内に宿を取るのではなく、エルサレムから三キロほど離れたオリーブ山の東の麓のベタニヤにあるマルタとマリヤの姉妹の家にて休まれ、そこから市内にある第三神殿に通われ、多くの教えと奇蹟を成されたのです。
では、一体いつ頃からイエス様は、マルタとマリヤ姉妹、そしてその弟であるラザロと顔見知りであったのでしょうか。
聖書には、その辺りのことが、詳しく書かれてはいませんが、バチカン市国にある、一世紀の公的記録には、何とイエス様が二十六歳の頃に、サンヘドリンから遣わされたヨナタンと言う者が、マルタとマリヤの二人姉妹にインタビューした記録が残されています。
この文書の信憑性はさて置いて、この頃には、もうすでにラザロとは古い友人であり、しかもマルタとマリヤがイエス様に対して、異性として好意を抱いていたことも書かれているのです。
さて、マルタは、主イエス様の旅の疲れを取って差し上げようとして、様々な気配りをしています。それは、全く善意から出たものです。
イエス様は、彼女に始めにこのように言われました。
「マルタ、マルタ。あなたは、いろいろなことを心配して、気を使っています。」
マルタは、一生懸命にイエス様を持て成そうとして、思い煩っていたのです。ところが、先ほどまでは、自分の手伝いをしてくれていたマリヤが、その手を休め、イエス様の御側に座り込んで、イエス様の話を聞いているではありませんか。
ここで何が起こったのかと言いますと、マルタはマリヤと自分を比べたのです。主の為に懸命になって働いている自分。手伝いを止め、何もせずに座っているマリヤ。
マルタは、マリヤがサボって、怠けていると思い、その怒りをイエス様にぶつけたのです。
次にイエス様は、マルタにこのように言われました。
「しかし、どうしても必要なことはわずかです。いや、一つだけです。マリヤはその良いほうを選んだのです。彼女からそれを取り上げてはいけません。」
これは、どういうことかと言いますと、イエス様は確かにまことの人でしたが、同時に神様の御子であられたのです。
ここでイエス様は、ご自分の言葉、すなわち神様の言葉を聞く以上に大切なことは、ないと言うことを教えておられるのです。
神様の言葉を聞くこととは、礼拝することです。マリヤは、その方を選んだと言うのです。
明日は、この記事から教えられていることを、さらにまとめて見たいと思います。》