• 日々のみ言葉 2017年10月15日(日)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2017年10月15日(日)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書13章1節~3節】
    13:1ちょうどそのとき、ある人たちがやって来て、イエスに報告した。ピラトがガリラヤ人たちの血をガリラヤ人たちのささげるいけにえに混ぜたというのである。
    13:2 イエスは彼らに答えて言われた。「そのガリラヤ人たちがそのような災難を受けたから、ほかのどのガリラヤ人よりも罪深い人たちだったとでも思うのですか。
    13:3 そうではない。私はあなたがたに言います。あなたがたも悔い改めないなら、みな同じように滅びます。」

    ◎ショートメッセージ
    《今日からルカの福音書の学びも13章に入ります。

     エルサレムの神殿において、どうやら大きな事件が起きたようです。と言うことは、この時イエス様と弟子の一行は、エルサレム市内、そしてエルサレム近辺には滞在されていなかったことが分かります。
     おそらく、その事件をいち早く聞いたユダヤ人が、あるいはその事件を目撃したユダヤ人が、イエス様に報告しに来たと思われます。

     ここで考えられるのは、「ある人たち」とは、パリサイ人や律法学者たちであった可能性が非常に高いと考えられるのです。
     それはイエス様が、3節において言われたことから明白です。

    「私はあなたがたに言います。あなたがたも悔い改めないなら、みな同じように滅びます。」

     もし弟子であったら、ルカはそのことをはっきりと書き記し、また弟子であるならば、イエス様を信じています。

     さて、では具体的に何があったのでしょうか。ローマ総督ピラトは、ガリラヤ人だからと言って、むやみやたらに、ユダヤ人たちが、聖別して礼拝を捧げる場所で、こんな暴挙な行ないをあえてするでしょうか。

     当時、反ローマ体制として意気盛んであり、また様々な暴動を起こしていたのは、あるガリラヤ人たちのグループであったようです。
     またユダヤの人々に取っては、同じ民族であっても、最も軽蔑していたのが、彼らガリラヤ人たちでした。ガリラヤ訛りは、言葉がかなり乱暴であり、一度聞けば、すぐに素性が分かってしまいました。

     どうやら彼らは、ローマ帝国に取ってお尋ね者であったようです。その一味が、神殿において、生け贄の羊の血を降り注いで捧げていた時に、ローマ兵たちが待ち伏せして襲いかかり、彼らを神殿において殺したと言うわけです。
     その時には、すでに生け贄の血が蒔かれていましたから、そこにローマ兵によって、ガリラヤ人たち一味の殺害された血が流され、交じり合ってしまった、と言うことのようです。

     この報告をしに来た者の心には、「因果応報」と言う思想が見え隠れしています。つまり、殺されたガリラヤ人たちは、ローマ帝国に背いたことへの「罰(ばち)があたった」と言うことを、イエス様に報告しに来たのです。

     それに対してイエス様は、
    「そのガリラヤ人たちがそのような災難を受けたから、ほかのどのガリラヤ人よりも罪深い人たちだったとでも思うのですか。そうではない。」と答えられたのです。》

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