◇◆◇日々のみ言葉
2017年10月16日(月)
◎聖書箇所 【ルカの福音書13章4節~5節】
13:4「また、シロアムの塔が倒れ落ちて死んだあの十八人は、エルサレムに住んでいるだれよりも罪深い人たちだったとでも思うのですか。
13:5 そうではない。私はあなたがたに言います。あなたがたも悔い改めないなら、みな同じように滅びます。」
◎ショートメッセージ
《昨日からルカの福音書の13章に入りました。
ちょうどそのとき、ある人たちがやって来て、イエス様に報告しました。それによりますと、ローマ総督ポンテオ・ピラトがガリラヤ人たちの血をガリラヤ人たちのささげるいけにえに混ぜたと言うのです。
つまりエルサレム神殿の聖所において、ローマ帝国のお尋ね者であった反政府勢力のガリラヤ人一味が、生け贄の血を注いでいる時に、待ち伏せていたローマ兵たちによって、その場において殺されたのです。
これは、もちろん神様への冒涜でもあります。ヘロデ神殿の至聖所には、モーゼの契約の箱はありませんでしたが、礼拝の中心であったことは間違いないことでした。
イエス様は彼らに答えて言われました。
「そのガリラヤ人たちがそのような災難を受けたから、ほかのどのガリラヤ人よりも罪深い人たちだったとでも思うのですか。そうではない。私はあなたがたに言います。あなたがたも悔い改めないなら、みな同じように滅びます。」
そして次に持ち出されたのが、シロアムの塔が落ちて死んだ十八人のことでした。
これは事件ではなく、不慮の事故であったようです。おそらく当時のシロアムの塔は、修繕中であったようです。
今の時代においても、古い歴史的建造物の修繕現場を見ることが有るように、この時代のエルサレムにおいても、城壁などの修繕が行なわれていました。特にヘロデ王は、建築の天才であり、その生涯において様々な壮大な建物や要塞を建築していたのです。イエス様がおられた頃には、城壁をさらに拡大していたとの話もあります。
シロアムの塔も老朽化が進み、修繕していたと思われますが、突然崩れて、その下敷きに十八名の人が巻き込まれて、災難にあったようです。
イエス様は、彼らがエルサレムに住んでいた人々であることを証しています。
「エルサレムに住んでいるだれよりも罪深い人たちだったとでも思うのですか。」
彼らが、どうしてそんな災難に遭ったのか、その原因も理由も、私たちには分かりませんが、まことの神様であられるイエス様は、すべて分かっておいでだと思われます。
なぜならイエス様は、はっきりと「そうではない」と言っておられるからです。
そしてパリサイ人や律法学者たちに、二度目として、
「私はあなたがたに言います。あなたがたも悔い改めないなら、みな同じように滅びます。」と言われたのです。
つまり彼らは、「殺されたガリラヤ人」も「シロアムの塔の下敷きになった者」たちも、自分の罪によって、その報いで死んだと思っているのです。
それだけではなく、正しい自分たちには、そんなことが起きるはずがない、と確信しているのです。
それゆえイエス様は彼らに言われるのです。「悔い改めなさい。」と。》