◇◆◇日々のみ言葉
2017年10月29日(日)
◎聖書箇所 【ルカの福音書13章29節】
13:29「人々は、東からも西からも、また南からも北からも来て、神の国で食卓に着きます。」
◎ショートメッセージ
《「努力して狭い門からはいりなさい。なぜなら、あなたがたに言いますが、はいろうとしても、はいれなくなる人が多いのですから。
家の主人が、立ち上がって、戸をしめてしまってからでは、外に立って、『ご主人さま。あけてください。』と言って、戸をいくらたたいても、もう主人は、『あなたがたがどこの者か、私は知らない。』と答えるでしょう。
すると、あなたがたは、こう言い始めるでしょう。『私たちは、ご一緒に、食べたり飲んだりいたしましたし、私たちの大通りで教えていただきました。』
だが、主人はこう言うでしょう。『私はあなたがたがどこの者だか知りません。不正を行なう者たち。みな出て行きなさい。』
神の国にアブラハムやイサクやヤコブや、すべての預言者たちがはいっているのに、あなたがたは外に投げ出されることになったとき、そこで泣き叫んだり、歯ぎしりしたりするのです。」
イエス様は、このように群衆に話されました。なぜなら、その中には、イエス様を陥れようとして、ユダヤの指導者から遣わされていた、パリサイ人や律法学者たちがいたからです。
その彼らに、彼らが尊敬するアブラハム、イサク、ヤコブ(イスラエル)、この三人の長老がいる神の国に、入ることが出来ず、外で泣き叫んだり、歯ぎしりすることになる、とイエス様は言われるのです。
特にパリサイ人や律法学者たちは、自分たちこそが、律法を完璧に守り、聖く正しい者であることを自負していたからです。その彼らに、この教えの最後に言われた言葉が、本日の聖書箇所なのです。
「人々は、東からも西からも、また南からも北からも来て、神の国で食卓に着きます。」
イエス様の言われたことは、どのような意味かと言いますと、これは「異邦人」の救いを預言しているのです。
つまり、「東西南北に散らばっている選民ユダヤ人が、神の国に入れる」、と言う意味ではなく、世界のあらゆる国々の民が、神の国に入り、食卓に預かるようになる、と言うことなのです。
この事は、ユダヤ人に取っては、大いに憤慨すべきことなのです。なぜなら彼らは、異邦人を人間として扱わないからです。自分たちこそが、神によって選ばれ、救われる民であって、異教徒は誰一人救われるはずがないと考えていたからです。
確かに、ユダヤ人は、神様に選ばれた民なのです。その真実は今も変わりません。そしてイエス様は、ユダヤ人として、この世に生まれ、ユダヤ人として生きられ、そしてユダヤ人の王として、彼らの手によって十字架につけられることになるのです。
今は「異邦人の時代」です。人類の歴史的時計は、ユダヤ人によって刻まれて来ました。しかし今は、その秒針が異邦人の手に渡されているのです。
救われた異邦人の数が満ちる時、イエス様は空中再臨し携挙が行なわれ、再びその秒針は、ユダヤ人に戻されることになるのです。
その後、人類に残された時間は、約七年と少しになります。》