◇◆◇日々のみ言葉
2017年10月30日(月)
◎聖書箇所 【ルカの福音書13章30節】
13:30「いいですか、今しんがりの者があとで先頭になり、いま先頭の者がしんがりになるのです。」
◎ショートメッセージ
《イエス様が言われたこのお言葉には、とても深い意味が込められています。
まずここでは、イスラエル民族のことを預言しています。なぜならイエス様は、群衆に向かって話されていますが、そのターゲットは、パリサイ人や律法学者たちなのです。
彼らは、ユダヤの人々から多大なる尊敬を受けていました。特にパリサイ派に属する人々は、律法学者の中で最も厳粛に、規律を守っていたと言われていたからです。
神様は、多くの民族の中から選民イスラエルを選ばれました。しかし、彼らは、自分たちの王である主イエス様を退け、十字架にかけて殺したのです。
その時から、救いは「異邦人」に移りました。異邦人の中で、主イエス様を信じ救われた者は、霊的イスラエルの中に入れられるのです。
しかし、やがて異邦人の時が終わりを告げることになります。世界中の教会が取り去られます。その時、また神様の救いの御手が、ユダヤ人に向けられることになるのです。
まさしく、しんがりの者が先頭になり、先頭の者がしんがりとなるのです。
もう一つの深い意味が込められています。
イエス様は、「ぶどう園の労務者のたとえ」を、弟子たちに教えられました。
『「天の御国は、自分のぶどう園で働く労務者を雇いに朝早く出かけた主人のようなものです。
彼は、労務者たちと一日一デナリの約束ができると、彼らをぶどう園にやった。それから、九時ごろに出かけてみると、別の人たちが市場に立っており、何もしないでいた。
そこで、彼はその人たちに言った。『あなたがたも、ぶどう園に行きなさい。相当のものを上げるから。』
彼らは出て行った。それからまた、十二時ごろと三時ごろに出かけて行って、同じようにした。
また、五時ごろ出かけてみると、別の人たちが立っていたので、彼らに言った。『なぜ、一日中仕事もしないでここにいるのですか。』
彼らは言った。『だれも雇ってくれないからです。』彼は言った。『あなたがたも、ぶどう園に行きなさい。』
こうして、夕方になったので、ぶどう園の主人は、監督に言った。『労務者たちを呼んで、最後に来た者たちから順に、最初に来た者たちにまで、賃金を払ってやりなさい。』
そこで、五時ごろに雇われた者たちが来て、それぞれ一デナリずつもらった。最初の者たちがもらいに来て、もっと多くもらえるだろうと思ったが、彼らもやはりひとり一デナリずつであった。
そこで、彼らはそれを受け取ると、主人に文句をつけて、言った。『この最後の連中は一時間しか働かなかったのに、あなたは私たちと同じにしました。私たちは一日中、労苦と焼けるような暑さを辛抱したのです。』
しかし、彼はそのひとりに答えて言った。『私はあなたに何も不当なことはしていない。あなたは私と一デナリの約束をしたではありませんか。自分の分を取って帰りなさい。ただ私としては、この最後の人にも、あなたと同じだけ上げたいのです。自分のものを自分の思うようにしてはいけないという法がありますか。それとも、私が気前がいいので、あなたの目にはねたましく思われるのですか。』
このように、あとの者が先になり、先の者があとになるものです。」(マタイの福音書
20:1 ~20:16 )』
これは「救い」に関しても言えることですが、神様に用いられる場合にも適応されるのです。主の兄弟ヤコブが、エルサレム教会の最初の牧師となり、重く用いられたことは、まさにその一例です。》