• 日々のみ言葉 2017年11月20日(月)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2017年11月20日(月)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書15章1節~2節】
    15:1さて、取税人、罪人たちがみな、イエスの話を聞こうとして、みもとに近寄って来た。
    15:2 すると、パリサイ人、律法学者たちは、つぶやいてこう言った。「この人は、罪人たちを受け入れて、食事まで一緒にする。」

    ◎ショートメッセージ
    《ルカの福音書の学びも今日から15章に入ります。

     この場面は、なかなか複雑とも言えます。本来、聖書には、「章」とか「節」とはなかったからです。これは印刷技術が初めて導入された時、後世の人間が便宜上に取り入れたものだからです。
     よって、14章の続きが書かれているのか、あるいはまた別の日の出来事なのか判断しかねるのです。

     14章の1節では、
    『ある安息日に、食事をしようとして、パリサイ派のある指導者の家にはいられたとき、みんながじっとイエスを見つめていた。(ルカの福音書14:1)』と書かれているからです。

     つまりパリサイ派のある指導者の家であったとしたら、彼らは「取税人」や「罪人たち」と食卓を共にすることなどあり得ず、また自分の家にそのような者を招き入れるようなことは、決してしなかったからです。
     ここで「罪人たち」とは、おそらく「遊女」のことを言っているのかと思います。当然家には門があり、門番がいますから、一目見て「取税人」や「遊女」と分かる人物はシャットアウトされたはずです。

     しかしイエス様は、その彼らと食事をしていることになるのです。とすれば、別の時であり、別の場所での出来事と考える方が理にかなっているわけです。

     さて、イエス様の十二使徒の中には、取税人が二人おりました。マタイと呼ばれたレビ、そしてその弟のヤコブです。この二人はカペナウムの取税人だったのです。マタイは、その頭であったようです。
     取税人たちは、皆ユダヤ人でしたが、ユダヤ社会から追放された者たちで、汚らわしい存在として扱われていました。当然彼らは、仲間意識がしっかりとしており、仲間同士で行動していたことは違いありません。

     おそらくかつてのマタイの仲間たちが、主イエス様の所にやって来たのでしょう。そして家に招いて、食事を振る舞っていたのかも知れません。そこに、パリサイ人や律法学者たちが、外から見ていたと言うわけです。

     そして、「この人は、罪人たちを受け入れて、食事まで一緒にする。」と、パリサイ人、律法学者たちは、つぶやいて言ったのです。イエス様に聞こえるように。

     するとイエス様は、彼らに「三つたとえ」を話されるのです。明日から、この「たとえ」について学んで見たいと思います。》

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