• 日々のみ言葉 2017年12月20日(水)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2017年12月20日(水)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書16章19節~21節】
    16:19 ある金持ちがいた。いつも紫の衣や細布を着て、毎日ぜいたくに遊び暮らしていた。
    16:20 ところが、その門前にラザロという全身おできの貧乏人が寝ていて、
    16:21 金持ちの食卓から落ちる物で腹を満たしたいと思っていた。犬もやって来ては、彼のおできをなめていた。

    ◎ショートメッセージ
    《昨日から、主イエス様が、語られた「金持ちとラザロ」について学んで行きます。

     金持ちであることの象徴は「紫の衣」でした。イエス様は、この話を誰にしていますか。パリサイ人や律法学者たちにです。
     彼らは、「紫の衣」と言えば、すぐにダニエル書を思い出したはずです。なぜなら彼らは、旧約聖書に通じているからです。

     ダニエル書によれば、
    『王は、大声で叫び、呪文師、カルデヤ人、星占いたちを連れて来させた。王はバビロンの知者たちに言った。
    「この文字を読み、その解き明かしを示す者にはだれでも、紫の衣を着せ、首に金の鎖をかけ、この国の第三の権力を持たせよう。」(ダニエル書5:7)』と書かれています。

     これは、ネブカデネザル王の孫ベルシャツァル王が、巨大な人間の手が突然現われて、宮殿の壁に文字を書いた時の場面となります。この後、ダニエルが呼び出されて、見事にその文字の解き明かしをすることになるのです。

     また「細い布」とは、エジプト産の亜麻布による柔らかな下着のことです。この金持ちは、毎日ぜいたくに遊び暮らしていたとあります。とすればかなり太っていたと思われます。

     その家の門の所に、一人の貧乏人が寝泊まりしていたのです。金持ちに取っては、まさしく邪魔な者であり、また追い出したい存在であったに違いないでしょう。

     彼の名前は「ラザロ」であるとイエス様は言われます。この「ラザロ」とは、ヘブル語で言えば「エレアザル」で、そのギリシャ語化した名前です。
    「エレアザル」とは、「神は助ける」と言う意味です。彼は、「神の助けなしでは生きられない」と言う意味する名前を持っていたわけで、主イエス様はそのような人物として彼を描いておられると言うわけです。

     と言うことは、まさしくベタニヤの姉妹マルタとマリヤの弟ラザロは、その名前を神様の絶妙なる摂理と導きによって、両親に名付けられたとも言えるでしょう。

     さて、彼は長い間、お風呂に入ることも出来ず、その全身に吹き出物が出来ており、愛犬が彼を慰めていたのです。

     そしてラザロは、その名前の通り、神様に対する信仰を持っていました。

     しかし金持ちは、神様を信じておらず、また律法にも従っていなかったのです。もし律法を少しでも重んじていれば、同胞であるラザロに救いの手を差し伸べ、彼を助けることをしたはずだからです。それにかかる費用などは、金持ちに取っては、まことに微々たる物であったことでしょう。

     しかし金持ちは、金持ちであればあるほど、金を出し惜しみをし、他人の為には金を使わず、自分の為だけに使おうとするものなのです。

     なぜなら、彼は「金」こそがすべてであると信じているからです。》

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