◇◆◇日々のみ言葉
2018年3月14日(水)
◎聖書箇所 【ルカの福音書20章5節~6節】
20:5 すると彼らは、こう言って、互いに論じ合った。「もし、天から、と言えば、それならなぜ、彼を信じなかったか、と言うだろう。
20:6 しかし、もし、人から、と言えば、民衆がみなで私たちを石で打ち殺すだろう。ヨハネを預言者と信じているのだから。」
◎ショートメッセージ
《さてイエス様にとっては、最後の週となる、その週の月曜日のことです。
イエス様と弟子たち一行は、宮で民衆を教え、福音を宣べ伝えておられました。その時、祭司長、律法学者たちが、長老たちと一緒になって、イエス様に立ち向かって来たのです。
ルカがここで書き記した「祭司長」「律法学者」「長老」たちとは、ユダヤの指導者たちのことであり、議員を指しています。
「何の権威によって、これらのことをしておられるのですか。あなたにその権威を授けたのはだれですか。それを言ってください。」
実際には、彼らは、もっと鋭い口調で、しかも高飛車にイエス様に詰問したのです。そこでイエス様は、いつものように質問に対しては質問で答えられたのです。
「私も一言尋ねますから、それに答えなさい。ヨハネのバプテスマは、天から来たのですか、人から出たのですか。」
ヨハネとは、洗礼者ヨハネのことです。すでにガリラヤ国主ヘロデ・アンティパスに殺されていましたが、まだこの時においても、ユダヤの一般民衆から大きな支持を受けていたのです。
確かに、イエス様の働きが勢いを増すにつれ、ヨハネの働きは小さくなって行きましたが、その教えである「悔い改め」は、まさにイエス様への道標としての役割を十二分に果たしたのです。
マルコによりますと、
『預言者イザヤの書にこう書いてある。
「見よ。わたしは使いをあなたの前に遣わし、あなたの道を整えさせよう。荒野で叫ぶ者の声がする。『主の道を用意し、主の通られる道をまっすぐにせよ。』」
そのとおりに、バプテスマのヨハネが荒野に現われて、罪が赦されるための悔い改めのバプテスマを説いた。
そこでユダヤ全国の人々とエルサレムの全住民が彼のところへ行き、自分の罪を告白して、ヨルダン川で彼からバプテスマを受けていた。(マルコの福音書1:2~1:5)』と書かれています。
彼らは、丸く囲んで相談したのです。
「もし、天から、と言えば、それならなぜ、彼を信じなかったか、と言うだろう。しかし、もし、人から、と言えば、民衆がみなで私たちを石で打ち殺すだろう。ヨハネを預言者と信じているのだから。」
彼らは、バプテスマのヨハネが、神様から遣わされたことを、認めざるを得ませんでした。ヨハネが生きている時には、ガリラヤ国主ヘロデ・アンティパスからも認められていた存在だったからです。》