◇◆◇日々のみ言葉
2018年3月16日(金)
◎聖書箇所【ルカの福音書20章9節~12節】
20:9 また、イエスは、民衆にこのようなたとえを話された。「ある人がぶどう園を造り、それを農夫たちに貸して、長い旅に出た。
20:10 そして季節になったので、ぶどう園の収穫の分けまえをもらうために、農夫たちのところへひとりのしもべを遣わした。ところが、農夫たちは、そのしもべを袋だたきにし、何も持たせないで送り帰した。
20:11 そこで、別のしもべを遣わしたが、彼らは、そのしもべも袋だたきにし、はずかしめたうえで、何も持たせないで送り帰した。
20:12 彼はさらに三人目のしもべをやったが、彼らは、このしもべにも傷を負わせて追い出した。
◎ショートメッセージ
《今回は、「日々のみ言葉」が始まってから、記念すべき一千回目となります。約三年間になりますが、ここまで続けてこれたことは、私に取って奇蹟です。
読んで下さる人が、きっと一人はおられることと信じて、続けて来ました。また聖霊様の導きがなければ、ここまで続けることは不可能でした。神様に心から感謝するものであります。もしよろしければ、続けて行けるようにお祈り下されば幸いです。
さて、今日から「邪悪な農夫のたとえ」の学びに入ります。このたとえは、マルコの福音書にも掲載されています。実は若干違っている箇所があるのです。
ルカの福音書の同じ箇所にあたるマルコの福音書の平行記事を比べて見ることにしましょう。
マルコの福音書は、
『12:1それからイエスは、たとえを用いて彼らに話し始められた。「ある人がぶどう園を造って、垣を巡らし、酒ぶねを掘り、やぐらを建て、それを農夫たちに貸して、旅に出かけた。
12:2 季節になると、ぶどう園の収穫の分けまえを受け取りに、しもべを農夫たちのところへ遣わした。
12:3 ところが、彼らは、そのしもべをつかまえて袋だたきにし、何も持たせないで送り帰した。
12:4 そこで、もう一度別のしもべを遣わしたが、彼らは、頭をなぐり、はずかしめた。
12:5 また別のしもべを遣わしたところが、彼らは、これも殺してしまった。続いて、多くのしもべをやったけれども、彼らは袋だたきにしたり、殺したりした。
(マルコの福音書12:1~12:5)』と、なっています。
ルカの福音書では、一人目のしもべと二人目のしもべは、袋だたきにされ、何も持たせないで追い返し、三人目のしもべには、傷を負わせて追い出してのですが、マルコの福音書では、三人目のしもべは殺されてしまうのです。
ぶどう園とは、イスラエルのことです。そして農夫とは、パリサイ人や律法学者たち、そして祭司長や民の長老たち、すなわちユダヤの指導者全員を指し示しています。
また「ある人」が遣わした「しもべ」とは、預言者を指しています。そして殺された三人目のしもべは、バプテスマのヨハネを暗示しているのです。
イエス様は、民衆に向かって話していますが、マルコの福音書では「彼ら」となっています。民衆に向けてではなく、そのターゲットは、パリサイ人や律法学者たち、ユダヤの指導者たちです。
イエス様は、このたとえを通して、「悔い改め」を迫られています。パリサイ人や律法学者たちに、その機会を与え、ご自身を信じるように、促し導かれておられるのです。
しかし、彼らの霊的な目はあまりにも見えず、耳はあまりにも聞こえず、またその霊は悟ることが出来ないのが現状なのです。
ここに宗教の形骸化があるのです。
私たちも気をつけなければなりません。教会に繋がっているからクリスチャンではありません。主イエス様を信じ、み言葉に従う者がクリスチャンなのです。そして主の弟子なのです。》