◇◆◇日々のみ言葉
2018年3月19日(月)
◎聖書箇所【ルカの福音書20章15節~16節】
20:15「そして、彼をぶどう園の外に追い出して、殺してしまった。こうなると、ぶどう園の主人は、どうするでしょう。
20:16 彼は戻って来て、この農夫どもを打ち滅ぼし、ぶどう園をほかの人たちに与えてしまいます。」これを聞いた民衆は、「そんなことがあってはなりません。」と言った。
◎ショートメッセージ
《「ぶどう園の主人は言った。『どうしたものか。よし、愛する息子を送ろう。彼らも、この子はたぶん敬ってくれるだろう。』
ところが、農夫たちはその息子を見て、議論しながら言った。『あれはあと取りだ。あれを殺そうではないか。そうすれば、財産はこちらのものだ。』」
そして、ついに「ぶどう園」の外に追い出します。これは、イエス様をイスラエルから排除すると言う意味と、聖都エルサレム市内から、外に出して十字架につけることをも暗示しているのです。
「ぶどう園」とは、イスラエルのことを指すことは、すでに学びました。また「主人」とは、神様であることも、そして「農夫」とは、ユダヤの指導者たちであることもです。
神様は、「戻って来て、この農夫どもを討ち滅ぼす」と有りますが、神様はこの時、ローマ皇帝とローマ軍を用いられます。
紀元70年、イエス様が十字架にかけられてから約40年後に、このたとえの預言は成就するのです。
ローマ軍は、エルサレムを包囲します。しかしある時突然、退却します。そして数日後にローマ軍は戻ってくるのです。それから総攻撃が始まり、ついに城壁は崩され、エルサレムは崩壊するのです。
「邪悪な農夫ども」とイエス様が言われたユダヤの指導者たち、すなわちパリサイ人や律法学者たち、祭司長たち、民の長老たちは、ローマ皇帝ティトスによって、徹底的に滅ぼされます。それは、ある事件がきっかけで、ティトスの怒りをかったからです。そのことは、ヨセフォスの「ユダヤ戦記」に詳しく描かれています。
しかし、それまでには、まだこの時から40年と言う、神様の忍耐と恵みの時が備えられているのです。まだ彼らには、悔い改めのチャンスが残されているのです。
そして次に、「ぶどう園をほかの人たちに与えてしまいます。」と言われましたが、福音は、ユダヤ人を離れ、異邦人へと渡されることになるのです。
この言葉を耳にした民衆は、
「そんなことがあってはなりません。」
と言いました。
しかし、そんなことはあることになるのです。そんなことが起こるのです。
「シュロの日」の日曜日に、イエス様がエルサレムに入場される時、民衆は、
「ホサナ。祝福あれ。主の御名によって来られる方に。」
と熱狂して歓迎しました。
しかしその五日後の金曜日には、同じ民衆が、「十字架につけろ」と叫ぶことになります。
私たちの救い主。主イエス様。このお方は、十字架にかけられ死ぬ為に、この世に来て下さったのです。》