◇◆◇日々のみ言葉
2018年3月20日(火)
◎聖書箇所【ルカの福音書20章17節~18節】
20:17 イエスは、彼らを見つめて言われた。「では、『家を建てる者たちの見捨てた石、それが礎の石となった。』と書いてあるのは、何のことでしょう。
20:18 この石の上に落ちれば、だれでも粉々に砕け、またこの石が人の上に落ちれば、その人を粉みじんに飛び散らしてしまうのです。」
◎ショートメッセージ
《ここでイエス様は、誰を見つめられたのでしょうか。
マルコの福音書の平行記事では、
『「あなたがたは、次の聖書の言葉を読んだことがないのですか。『家を建てる者たちの見捨てた石、それが礎の石になった。これは主のなさったことだ。私たちの目には、不思議なことである。』」
彼らは、このたとえ話が、自分たちをさして語られたことに気づいたので、イエスを捕えようとしたが、やはり群衆を恐れた。それで、イエスを残して、立ち去った。(マルコの福音書12:10~12:12)』と書かれています。
ここでイエス様が、「あなたがた」と言われた人々が、「邪悪な農夫」のたとえ話をしたターゲット(標的)なのです。
イエス様が引用されたのは、詩篇118篇です。
『家を建てる者たちの捨てた石。それが礎の石になった。これは主のなさったことだ。私たちの目には不思議なことである。(詩篇118:22~118:23 )』
もちろんパリサイ人や律法学者たちは、良く知っています。この詩篇は、もともとは周囲の異邦人から侮られた選民イスラエルが、最終的には逆転して勝利を得ると言う意味で歌われたものです。
ここでは、イエス様が、十字架上で殺された後、復活し、昇天して、勝利を収められることを暗示しています。
そしてルカは、もう一つ、イエス様が引用されたみ言葉を掲載しています。それはダニエル書に書かれた、バビロンの王ネブカデネザルが見た夢です。
ダニエル書には、
『「あなたが見ておられるうちに、一つの石が人手によらずに切り出され、その像の鉄と粘土の足を打ち、これを打ち砕きました。そのとき、鉄も粘土も青銅も銀も金もみな共に砕けて、夏の麦打ち場のもみがらのようになり、風がそれを吹き払って、あとかたもなくなりました。そして、その像を打った石は大きな山となって全土に満ちました。(ダニエル書2:34~2:35)』と書かれています。
この「人手によらずに切り出された石」とは、父なる神様が、この世の救いの為に与えて下さった御子イエス様を指し示すのです。
ダニエル書は、イザヤ書の次に多くのメシヤ預言が書かれた預言書なのです。
やがて、この石がその時の国を討ち滅ぼし、その石が全土に満ちたと言うことは、キリスト教が、次第に広まり、多くの国が改宗することを預言したものなのです。
そしてイエス様が言われた、
「この石の上に落ちれば、だれでも粉々に砕け、またこの石が人の上に落ちれば、その人を粉みじんに飛び散らしてしまうのです。」
まことの神様であられるイエス様のみ前に立つならば、誰であっても粉々にプライドが砕かれ、ひれ伏し、悔い改めることになるのです。
そしてやがて、このお方は裁き主として来られ、誰であってもご自身を信ぜず、受け入れなければ、イエス様はその人を粉々に打ち砕かれると言うことです。
しかし、まだ神様の恵みの時は続いています。「今でしょ。」と言う言葉が流行りましたが、あなたが救いを受け取る時は、今です。》