• 日々のみ言葉 2018年3月22日(木)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2018年3月22日(木)

    ◎聖書箇所【ルカの福音書20章21節~22節】
    20:21 その間者たちは、イエスに質問して言った。「先生。私たちは、あなたがお話しになり、お教えになることは正しく、またあなたは分け隔てなどせず、真理に基づいて神の道を教えておられることを知っています。
    20:22 ところで、私たちが、カイザルに税金を納めることは、律法にかなっていることでしょうか。かなっていないことでしょうか。」

    ◎ショートメッセージ
    《律法学者、祭司長たちは、イエス様が自分たちをさしてこのたとえを話されたと気づいたので、この際イエス様に手をかけて捕えようとしたが、やはり民衆を恐れたのでした。彼らの怒りは頂点に達していました。
     さて、機会をねらっていた彼らは、義人を装った間者を送り、イエス様の語る言葉を取り上げて、ローマ総督ピラトの支配と権威に、何とかしてイエス様を引き渡そう、と計ったのです。
     しかし、この時は、まだ父なる神様の定められた時ではありませんでしたから、未遂に終わることになります。
     律法学者、祭司長たちは、自分たちの手を汚すことなく、ローマの権威によってイエス様を殺させようとしていたのです。まさに偽善者の何者でもありません。自分たちの利権と欲望の為には、実際には敵であり異邦人であるローマ総督ピラトを操って、事を計ろうとしていたのです。

     その彼らが間者たちを送って来ました。ここで「間者たち」とルカが書き記していることから、その服装と身なりは、一見して一般のユダヤ人であったかと思われます。
     なぜなら、議会の議員ならば、一目で見て、その職と権威が分かる服装をしていたからです。
     おそらく、議員のパリサイ人や律法学者たちの何人かを変装させて、イエス様の御もとに、送り込んで来たに違いありません。

     ここで彼らは大きな過ちを犯しています。彼らは、イエス様は、自分たちと同じで、単なる人間であると思っていることなのです。
     彼らは全く学んでいないのです。過去において、何度イエス様は、彼らが心で思ったことを、指摘されたのでしょうか。そんな事が出来るのは、神様しかおられないのに。

    「先生。私たちは、あなたがお話しになり、お教えになることは正しく、またあなたは分け隔てなどせず、真理に基づいて神の道を教えておられることを知っています。ところで、私たちが、カイザルに税金を納めることは、律法にかなっていることでしょうか。かなっていないことでしょうか。」

     まさしく偽善者の偽善最たる質問です。
     彼らは、心にも思っていないことを最初に述べています。そしてイエス様に、どちらの答えであっても、陥れることが出来る質問をして来たわけです。

     もし「律法にかなっていない」と答えたのなら、ローマ帝国反逆罪で訴えることが出来るのです。

     また、もし「律法にかなっている」と答えたのなら、ユダヤ最高議会において、宗教裁判にかけることが出来るからです。
     そんな魂胆を、イエス様はすべてお見通しであられるのにです。》

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