• 日々のみ言葉 2018年6月24日(日)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2018年6月24日(日)

    ◎聖書箇所【ルカの福音書23章39節~43節】
    23:39 十字架にかけられていた犯罪人のひとりはイエスに悪口を言い、「あなたはキリストではないか。自分と私たちを救え。」と言った。
    23:40 ところが、もうひとりのほうが答えて、彼をたしなめて言った。「おまえは神をも恐れないのか。おまえも同じ刑罰を受けているではないか。
    23:41 われわれは、自分のしたことの報いを受けているのだからあたりまえだ。だがこの方は、悪いことは何もしなかったのだ。」
    23:42 そして言った。「イエスさま。あなたの御国の位にお着きになるときには、私を思い出してください。」
    23:43 イエスは、彼に言われた。「まことに、あなたに告げます。あなたはきょう、私とともにパラダイスにいます。」

    ◎ショートメッセージ
    《ここからルカは、イエス様の十字架の右と左の十字架につけられた二人の犯罪人の会話について書き記しています。

     ここで単純な疑問がわき起こって来るのは私だけでしょうか。
     それは、ルカはどうやってこの出来事を知ったのでしょうか。やがて異邦人の使徒となるサウロは、この時、この場にいたのでしょうか。
     サウロは、ガマリエル門下の一番弟子でした。この時、ガマリエルはサンヘドリンの現役の議員だったのです。

     サウロの故郷はダマスコですので、ダマスコにおもに滞在していたのかも知れません。しかし厳格なパリサイ派の律法学者でしたので、過越の祭りには必ずエルサレムに巡礼に来ていたはずです。
     なぜなら彼は生まれながらのローマ市民だったのです。と言うことは決して貧乏ではありません。むしろかなり裕福な家庭に育ったと、言っても良いでしょう。

     そうだとしたら、エルサレムに自分の家を持っていた可能性も考えられるのです。

     イエス様の十字架の側には、十二使徒のひとりヨハネだけがついていました。ペテロは、民衆を恐れて、遠くに位置する、十字架を見守る女たちの中に隠れていたとも言われています。

     よって一番可能性が考えられますのが、使徒ヨハネから聞いたことです。しかしルカは、その福音書と続編となる使徒の働きをどこで執筆したのでしょうか。一番有力な説がローマです。
     しかもパウロの監修のもとに、軟禁されていたパウロの家で執筆した可能性が考えられているのです。

     これはあくまで、私個人の推測であり仮定ですが、もしかしたらイエス様の公生涯において、イエス様とサウロとの何かしらの接点が、あったかも知れないのです。

     イエス様は過越の祭に、弟子たちを連れて四回ほどエルサレムに赴きます。それゆえ公生涯は三年半年だと言われています。

     その三年半年の間に、パリサイ派の律法学者サウロが、イエス様の説教を直にその耳で聞いていたと仮定したとしたら、何と胸躍ることではないでしょうか。

     もっと大きく想像の翼を広げますと、この時サウロは、ユダヤ議会の議員の一人ではなかったのではないでしょうか。
     だからこそ、議会から全権を委ねられて、ユダヤ兵を引き連れ、クリスチャンを捕らえに行くことが出来たとも言えるのです。

     明日も同じ箇所から考えたいと思います。明日からは、二人の強盗の会話を中心に考えて見ましょう。》

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