◇◆◇日々のみ言葉
2018年7月22日(日)
◎聖書箇所【ルカの福音書24章29節】
24:29 それで、彼らが、「一緒にお泊まりください。そろそろ夕刻になりますし、日もおおかた傾きましたから。」と言って無理に願ったので、イエスは彼らと一緒に泊まるために中にはいられた。
◎ショートメッセージ
《それから、イエス様は、モーセおよびすべての預言者(旧約聖書)から始めて、聖書全体の中で、ご自分について書いてある事がらをクレオパ夫妻に説き明かされました。
ルカは、ここに面白いことを書き記しています。それは、他人事のように「メシヤ」についてではなく、「ご自分」について、旧約聖書の中のみ言葉を用いて教えられたのです。
それでも、主イエス様の弟子であり、つい先ほどまで、十一使徒と主に出会った女たちと共にいたはずのクレオパ夫妻には、イエス様であることが分からなかったのです。
彼らも信じられなかったのです。いいえ、主イエス様が復活することを信じていなかったのです。
そうこうしているうちに、自分たちの家のあるエマオが見えて来ました。しかし、エマオへの帰り道に、何やら突然に近づいて来て、聖書からメシヤについて詳しく教えてくれた、若いユダヤ人のラビ(イエス様)は、まだ先へ行きそうな様子でした。
そこで、クレオパが言いました。
「一緒にお泊まりください。そろそろ夕刻になりますし、日もおおかた傾きましたから。」
しかし、それでも若いラビ(イエス様)は、先へ行こうとしたのです。この時クレオパ夫妻は、「無理に願った」とルカは書き記しています。
つまり、イエス様は、一緒に泊まることを躊躇されたのです。
イエス様に無理に願うことは必要なことです。あるいは、先に行こうとされるイエス様を、引き留めることも大切なことです。
私たちは、しばしばイエス様を引き留めたり、無理に願ったりすることを遠慮してしまいがちです。もっと大胆に甘えようではありませんか。
もしこの時、クレオパ夫妻が、イエス様を先に行かせてしまったのなら、彼らは、その後ずっと、イエス様であることが分からなかったに違いないのです。
無理に、自分の家に入っていただいたからこそ、夕食の交わりの時に、イエス様であることが分かったのです。主イエス様がよみがえられたことが分かったのです。
イエス様は、有名な童話「靴屋のマルチン」のように、時にかなって、私たちの所に訪ねて下さいます。
その時には、イエス様であることが分からないかも知れませんが、後に、イエス様が私たちの曇った霊的な目を洗い聖めて下さり、良く見えるようにして下さいます。
もっとイエス様を引き留めましょう。もっとイエス様に無理に願い求めましょう。》