◇◆◇日々のみ言葉
2018年9月18日(火)
◎聖書箇所【使徒の働き2章22節】
2:22「イスラエルの人たち。この言葉を聞いてください。神はナザレ人イエスによって、あなたがたの間で力あるわざと、不思議なわざと、あかしの奇蹟を行なわれました。それらのことによって、神はあなたがたに、この方のあかしをされたのです。これは、あなたがた自身がご承知のことです。」
◎ショートメッセージ
《シモン・ペテロは、ヨエル書からみ言葉を引用し、引き続き聖霊様に満たされて説教を続けます。
「神はナザレ人イエスによって」
ここでペテロは主イエス様のことをこのように呼んでいます。ここでも預言が成就したことを明確にしているのです。
マタイの福音書には、
『ヘロデが死ぬと、見よ、主の使いが、夢でエジプトにいるヨセフに現われて、言った。
「立って、幼子とその母を連れて、イスラエルの地に行きなさい。幼子のいのちをつけねらっていた人たちは死にました。」
そこで、彼は立って、幼子とその母を連れて、イスラエルの地にはいった。しかし、アケラオが父ヘロデに代わってユダヤを治めていると聞いたので、そこに行ってとどまることを恐れた。
そして、夢で戒めを受けたので、ガリラヤ地方に立ちのいた。そして、ナザレという町に行って住んだ。これは預言者たちを通して「この方はナザレ人と呼ばれる。」と言われた事が成就するためであった。(マタイの福音書2:19~2:23)』と書かれています。
つまりイエス様は、公生涯の間中、「ナザレ人イエス」と呼ばれていたのです。そして「ナザレのイエス」と言えば、まるであだ名のごとく、主イエス様を軽蔑した呼び名であって、また「ナザレ人イエス」と言えば、イエス様を指し示していたわけです。
その名をシモン・ペテロはあえて用いています。
「あなたがたの間で力あるわざと、不思議なわざと、あかしの奇蹟を行なわれました。それらのことによって、神はあなたがたに、この方のあかしをされたのです。これは、あなたがた自身がご承知のことです。」
シモン・ペテロはどうしてこのように明確に指摘出来るのでしょうか。
イエス様は公生涯において、少なくとも5回以上は、ユダヤ三大祭りの時に、エルサレムに上られました。
ユダヤ最高の祭りである「過越の祭」に巡礼し、それから五十日目の「五旬節の祭」にまで、エルサレムにとどまることが出来た人々は、多くの場合、エルサレム市内に自分の家や、宿泊出来る場所を常に確保出来ている人々であったからです。
よって彼らは、イエス様が公生涯を始めてから三年半の間、エルサレム市内において、あるいは神殿において、多くの奇跡やしるし、そして不思議な御わざを一度ならず見ているはずなのです。
もしかしたら、この時にエルサレムに残っていた彼らの中には、ベタニヤのラザロのよみがえりを知っていたかも知れないのです。
あるいは、「十字架につけろ。」と叫んでいた群衆の中にいたかも知れないのです。なぜなら、まだイエス様の十字架刑から、五十数日しか経っていないからです。》