◇◆◇日々のみ言葉
2018年11月1日(木)
◎聖書箇所【使徒の働き4章7節~8節】
4:7 彼らは使徒たちを真中に立たせて、「あなたがたは何の権威によって、また、だれの名によってこんなことをしたのか。」と尋問しだした。
4:8 そのとき、ペテロは聖霊に満たされて、彼らに言った。「民の指導者たち、ならびに長老の方々。」
◎ショートメッセージ
《翌日の早朝、大勢のユダヤの指導者たち、長老たち、パリサイ人や律法学者たちは、エルサレムに集められました。昨日の夜の内に、伝令が駆け巡ったのでしょうか。
そして、議長の前大祭司アンナス、現大祭司カヤパ、おそらく次期大祭司に位置するヨハネとアレキサンデル、そのほか大祭司の一族もみな出席したと言うのです。
イエス様側の証人は、ペテロとヨハネの二人だけ。
またそこには、「美しの門」に座っていた、生まれつき歩けなかった男が立たされています。
まさに多勢に無勢。
ユダヤの指導者のそうそうたるメンバーは、使徒たちを真中に立たせて、尋問を始めました。
「あなたがたは何の権威によって、また、誰の名によってこんなことをしたのか。」
この日本語訳はあまりにも不自然です。
なぜなら、彼らの心の中には、敵意とねたみと怒りでいっぱいだったはずです。
よって、このような強い口調で尋問したと思われます。
「お前たちは、何の権威によって、また、誰の名によって、その男をいやしたのか、我々に言って見ろ。」
たくさんの目が、まるで石打の刑を実行するかのごとく、ペテロとヨハネに注がれました。
その時、ルカは奇跡が起こったことを書き留めています。
何とペテロは聖霊に満たされたのです。ルカは書き記してはいませんが、この時ヨハネも同時に聖霊に満たされたことは、言うまでもありません。
ペテロは、一度深く息を吸うと、ゆっくりと、しかも普通の声で、威厳をもって、ユダヤの指導者たちに語り始めたのです。
「民の指導者たち、ならびに長老の方々。」
その声は、会堂に朗々と響き渡りました。そしてその瞬間、会堂は聖霊様の臨在によって満たされたのです。
このことは、使徒ペテロとヨハネだけに、特別に起こった出来事ではありません。私たちにも起きることです。
もし私たちが、大きな会堂や集会で、証しやメッセージを語ろうとする時には、同じように聖霊様が来て下さるのです。
私たちは、決して独りぼっちではありません。
「インマヌエル」
神は共にいて下さる。
その通り、私たち一人一人の側に、いつも主は、聖霊として臨在して下さるのです。》