◇◆◇日々のみ言葉
2018年12月29日(土)
◎聖書箇所【使徒の働き6章5節~6節】
6:5 この提案は全員の承認するところとなり、彼らは、信仰と聖霊とに満ちた人ステパノ、およびピリポ、プロコロ、ニカノル、テモン、パルメナ、アンテオケの改宗者ニコラオを選び、
6:6 この人たちを使徒たちの前に立たせた。そこで使徒たちは祈って、手を彼らの上に置いた。
◎ショートメッセージ
《「私たちが神の言葉をあと回しにして、食卓のことに仕えるのはよくありません。
そこで、兄弟たち。あなたがたの中から、御霊と知恵とに満ちた、評判の良い人たち七人を選びなさい。私たちはその人たちをこの仕事に当たらせることにします。そして、私たちは、もっぱら祈りとみ言葉の奉仕に励むことにします。」
使徒たちは、他の弟子たち全員に、一つの提案をしたのです。
そして、この提案は全員の承認するところとなったのです。彼らは、「信仰」と「聖霊」とに満ちた七人を選びました。
その七人を選ぶのに、どのような方法が取られたのかは、ルカは書いていません。くじではないことは間違いありません。なぜなら、この時に教会に加えられた男性だけでも、優に五千人は越えていたからです。
しばらくしてから、彼らの代表は、七名の兄弟を使徒たちの前に立たせました。
最初の殉教者となる「ステパノ」、しかもステパノは、選ばれた七名の中でも筆頭にあげられています。と言うことは、まさしく十二使徒と同じくらいに、力と愛に満ちていた主の器であることが分かります。
次にピリポです。
このピリポも、以後大きな働きをする者となります。私たちは十二使徒の中にも、同じ名前の使徒が存在することを知っています。
しかし使徒の働きにおいて、活躍するのは、食卓を担当する執事から、やがて伝道者となって行く、このピリポなのです。また彼の娘たちは預言者とも言われています。
次にプルコロです。
そしてニカノル、テモン、パルメナと続きますが、彼らについては名前だけが後世に伝えられているだけで、どのような人物であって、どのような働きをしたのかは、分からないままです。
そして最後に、アンテオケの改宗者ニコラオの名前があげられています。改宗者とは、ユダヤ教に改宗した者を指し、おそらくギリシャ人であったかと思われます。異邦人がユダヤ教に改宗するには、改宗の儀式が行なわれたのです。おそらく割礼を受けていたと思われます。
さて十二使徒たちは、選ばれた七人の前で、主に祈りを捧げ、そして彼らを座らせると、その手を彼らの上に置いたのです。
ここから按手礼が始まったと言われています。》