◇◆◇日々のみ言葉
2018年12月30日(日)
◎聖書箇所【使徒の働き6章7節】
6:7 こうして神の言葉は、ますます広まって行き、エルサレムで、弟子の数が非常にふえて行った。そして、多くの祭司たちが次々に信仰にはいった。
◎ショートメッセージ
《普段はギリシャ語を使うユダヤ人たちの申し出により、使徒たちはその問題を対処する為、協議し主イエス様に祈り求めたのです。
そして弟子たちの中から、信仰と知恵と力と聖霊に満たされた七名の人物を選ぶことを提案しました。
すると彼らは、信仰と聖霊とに満ちた人ステパノ、およびピリポ、プロコロ、ニカノル、テモン、パルメナ、アンテオケの改宗者ニコラオを選び、使徒たちの前に立たせたのです。そこで使徒たちは祈って、手を彼らの上に置き、初代執事として任命しました。
ここで一つ不思議に思うことがあります。
十二使徒たちが、彼らに手を置いて祈ったわけですが、何故このようなことをしたのでしょうか。
それは、主イエス様ご自身が、彼らを十二使徒として任命した時に、同じように父なる神様に祈り、そして手を置かれたからではないでしょうか。もちろんこの時には、イスカリオテのユダが任命され、マッテヤはまだ入っていませんが。
イエス様が十二使徒を選ばれた時には、徹夜で祈られました。と言うことは、その時に、十二使徒以外にも多くの弟子たちが存在していたことは、紛れもない事実です。
そして山(丘とも言われています)から降りて来て、十二使徒を一人一人呼び出し、彼らを、他の弟子たちの見ている中において任命されたのです。
これには深い意味があります。全員の見守る中で按手を受け、祈られることは、本人に取っても、また他の弟子たちに取っても、自覚と責任を促すことになるからです。
よって単なる儀式ではないことが分かります。
さて、この七名の働きによって、教会はさらに前進することになりました。また十二使徒たちは、新たに弟子に加えられた者たちに、主イエス様から託されたみ言葉を教え、彼らの信仰を育てて行ったのです。
こうして神の言葉は、ますます広まって行き、エルサレムで、弟子の数が非常にふえて行った、とルカは書き記しています。
そして何と、多くの祭司たちが次々に信仰にはいった、と言うのです。
ルカは簡単に記していますが、祭司たちが信仰に入ると言うことは、文字通りすべてを捨てることにつながります。
祭司職は、世襲制です。先祖代々続いて来た名誉ある仕事を失うことになるのです。もちろん子や孫の権利も奪うことになります。
彼らの中には、「隠れキリシタン」のような立場を取った者も多くいたはずです。この時、彼らはまさしく、主イエス様を選ぶか、それとも富と地位と名誉を選ぶか、真にその岐路に立たされたのです。
躊躇した者も多くいたに違いありません。しかしすべてを捨て、主イエス様を選んだ祭司もいたはずです。
そして、主に従った祭司たちは全員、紀元70年のエルサレム陥落の時には、直前に救い出されたと私は信じています。》