◇◆◇日々のみ言葉
2019年1月5日(土)
◎聖書箇所【使徒の働き6章13節~15節】
6:13 そして、偽りの証人たちを立てて、こう言わせた。「この人は、この聖なる所と律法とに逆らう言葉を語るのをやめません。
6:14『あのナザレ人イエスはこの聖なる所をこわし、モーセが私たちに伝えた慣例を変えてしまう。』と彼が言うのを、私たちは聞きました。」
6:15 議会で席に着いていた人々はみな、ステパノに目を注いだ。すると彼の顔は御使いの顔のように見えた。
◎ショートメッセージ
《議会は、偽りの証人を数人立てて来ました。そしてこう言わせたのです。
「この人は、この聖なる所と律法とに逆らう言葉を語るのをやめません。『あのナザレ人イエスはこの聖なる所をこわし、モーセが私たちに伝えた慣例を変えてしまう。』と彼が言うのを、私たちは聞きました。」
この証言に聞き覚えはないでしょうか。
そうなのです。
かつて大祭司カヤパが、イエス様を宗教裁判にかけた時と同じなのです。
マルコによりますと、
『さて、祭司長たちと全議会は、イエスを死刑にするために、イエスを訴える証拠をつかもうと努めたが、何も見つからなかった。
イエスに対する偽証をした者は多かったが、一致しなかったのである。すると、数人が立ち上がって、イエスに対する偽証をして、次のように言った。
「私たちは、この人が『私は手で造られたこの神殿をこわして、三日のうちに、手で造られない別の神殿を造って見せる。』と言うのを聞きました。」(マルコの福音書14:55~14:58 )』と、書かれている通りなのです。
当時のユダヤの宗教裁判において、モーゼ五書と神殿に対する冒涜は、死罪と定められていました。すなわち石打ちの刑です。
彼らはイエス様を死罪に定めたように、ここでもステパノを何とか死罪にしようとしています。
まさに本末転倒です。刑罰を決める裁判ではなく、すでに刑罰が極刑と決められていて、いかにそれを言い渡すことが出来るのか、という当て付けの裁判なのですから。
議会はなぜこうにも急いでいたのでしょうか。それは、ステパノの働きが、すでにエルサレム市内に響き渡っていたからです。
十二使徒たちは、おそらくエルサレムにはおらず、様々な地方に伝道に赴いていた可能性があります。もちろん二人一組で。
となりますと、エルサレム初代教会の留守を任されていたのが、ステパノであったと考えられるのです。だからこそ選ばれた七名の中では、筆頭にその名が挙げられているのです。
この頃は、まだ主の兄弟ヤコブの名前は登場して来ません。私は、ステパノが最初の殉教者となった後に、エルサレム初代教会は、次の指導者として、ヤコブに目を留めたのではないかと考えます。
明日も同じ箇所となります。》