• 日々のみ言葉 2019年1月17日(木)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2019年1月17日(木)

    ◎聖書箇所【使徒の働き7章23節】
    7:23「四十歳になったころ、モーセはその兄弟であるイスラエル人を、顧みる心を起こしました。」

    ◎ショートメッセージ
    《『「このようなときに、モーセが生まれたのです。彼は神の目にかなった、かわいらしい子で、三か月の間、父の家で育てられましたが、ついに捨てられたのをパロの娘が拾い上げ、自分の子として育てたのです。モーセはエジプト人のあらゆる学問を教え込まれ、言葉にもわざにも力がありました。」(出エジプト記7:20~7:22)』

     ステパノのメッセージは、出エジプトの歴史に入りモーセに触れています。

     いつも「出エジプト記」を読みますと、私は不思議に思うのです。モーセは王女の子として王子として育てられたのです。その王子が、四十歳になるまで独身でいるようなことがあるのでしょうか。

     聖書は、そしてモーセ自身も、エジプト王子時代のことには、全くと言って良いほど触れていません。私たちがおもに知るのは、エジプトから逃げ出した後のことについてです。
     私は、あえてモーセ自身が、エジプトでの王子生活について封印したと考えています。もしかしたら、モーセは結婚しており、すでに子どもも授かっていたかも知れないので
    す。

     ヘブル人への手紙の著者はこのように、
    『信仰によって、モーセは生まれてから、両親によって三か月の間隠されていました。彼らはその子の美しいのを見たからです。彼らは王の命令をも恐れませんでした。
     信仰によって、モーセは成人したとき、パロの娘の子と呼ばれることを拒み、はかない罪の楽しみを受けるよりは、むしろ神の民とともに苦しむことを選び取りました。
     彼は、キリストのゆえに受けるそしりを、エジプトの宝にまさる大きな富と思いました。彼は報いとして与えられるものから目を離さなかったのです。(ヘブル書11:23~11:26)』、と書き記しています。

     モーセはいつ自分がヘブル人だと知ったのでしょうか。それには二つの説が有ります。

     一つは、乳母となった母ヨケベデが、モーセがもの心ついた時に告げたということ、そしてもう一つの説がモーセが成人した時に、パロの娘がその事実を告げたということです。

     また「ヘブル人の手紙」の著者は、「モーセが成人した時」と書いていますから、どう考えましても四十歳が成人年齢ではないはずです。ユダヤ人の男子は十三歳でバル・ミツバを迎え大人となるくらいですから。

     当時のエジプトにおいて、男子が成人として認められたのが何歳であるのか、詳しく分かりませんが、仮に現在のように二十歳だとしても、四十歳は倍になってしまいます。

     聖書を総合して判断しますと、エジプトにおいてモーセが成人した時には、すでに自分がヘブル人であることを知っていたと言うことです。

     そして四十歳になった時に、彼は事件を引き起こすことになるのです。》

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