◇◆◇日々のみ言葉
2019年1月19日(土)
◎聖書箇所【使徒の働き7章26節~29節】
7:26 翌日彼は、兄弟たちが争っているところに現われ、和解させようとして、『あなたがたは、兄弟なのだ。それなのにどうしてお互いに傷つけ合っているのか。』と言いました。
7:27 すると、隣人を傷つけていた者が、モーセを押しのけてこう言いました。『だれがあなたを、私たちの支配者や裁判官にしたのか。
7:28 きのうエジプト人を殺したように、私も殺す気か。』
7:29 この言葉を聞いたモーセは、逃げてミデアンの地に身を寄せ、そこで男の子ふたりをもうけました。
◎ショートメッセージ
《『「四十歳になったころ、モーセはその兄弟であるイスラエル人を、顧みる心を起こしました。
そして、同胞のひとりが虐待されているのを見て、その人をかばい、エジプト人を打ち倒して、乱暴されているその人の仕返しをしました。
彼は、自分の手によって神が兄弟たちに救いを与えようとしておられることを、みなが理解してくれるものと思っていましたが、彼らは理解しませんでした。」
(出エジプト記7:23~7:25)』とステパノは語っています。
その翌日のことだと言うのです。
この時、まだモーセは捕らえられてはいません。と言うことは、パロはモーセがエジプト人を殺したことを知らなかったことになります。
モーセが、奴隷であったイスラエル人をかばって、エジプト人を殺したことは、少なくともかばってもらったイスラエル人は知っています。
当然モーセはエジプトの王子であることが一目で分かる身なり、あるいはそのしるしを身にまとっていたはずです。
これも私の推測ですが、エジプト人がイスラエル人を虐待していた場面に、モーセがやって来て、そのエジプト人を殺し、助けたイスラエル人と一緒になって、その死体を葬ったのではないでしょうか。
そうであるならば、まだパロは知らないことも納得出来ますし、また助けたイスラエル人を通して、瞬く間にその事実がイスラエル人たちに伝えられてことは、十分に可能であるからです。
だからこそ、モーセが仲裁に入った時に、
「だれがあなたを、私たちの支配者や裁判官にしたのか。きのうエジプト人を殺したように、私も殺す気か。」と言われたのです。
この言葉を聞いてモーセはエジプトを後にします。その後、パロはモーセの犯した罪を知って、捕らえようとしたに違いありません。
この辺りは、映画「十戒」の解釈とはかなり違いがあります。しかしセシル・B・デミルの「十戒」は最高傑作の映画であることには間違いないでしょう。
さて「み言葉」に戻りますが、モーセはミデアン人の所に逃げ込みます。ミデアン人とは、アブラハムがサラの死後にめとった妻ケトラが生んだ子供の子孫にあたります。
『アブラハムは、もうひとりの妻をめとった。その名はケトラといった。彼女は彼に、ジムラン、ヨクシャン、メダン、ミデヤン、イシュバク、シュアハを産んだ。
ヨクシャンはシェバとデダンを生んだ。デダンの子孫はアシュル人とレトシム人とレウミム人であった。
ミデヤンの子は、エファ、エフェル、エノク、アビダ、エルダアであって、これらはみな、ケトラの子孫であった。(創世記25:1~25:4)』と書かれています。》