◇◆◇日々のみ言葉
2019年1月25日(金)
◎聖書箇所【使徒の働き7章37節】
7:38「また、この人が、シナイ山で彼に語った御使いや私たちの先祖たちと共に、荒野の集会において、生けるみ言葉を授かり、あなたがたに与えたのです。」
◎ショートメッセージ
《引き続きステパノのメッセージについて学んで行きます。
ここでステパノの言っていますことは、「十戒」の他なりません。
出エジプト記によれば、
『エジプトの地を出たイスラエル人は、第三の月の新月のその日に、シナイの荒野にはいった。
彼らはレフィディムを旅立って、シナイの荒野にはいり、その荒野で宿営した。イスラエルはそこで、山のすぐ前に宿営した。
モーセは神のみもとに上って行った。主は山から彼を呼んで仰せられた。
「あなたは、このように、ヤコブの家に言い、イスラエルの人々に告げよ。あなたがたは、私がエジプトにしたこと、また、あなたがたをわしの翼に載せ、私のもとに連れて来たことを見た。今、もしあなたがたが、まことに私の声に聞き従い、私の契約を守るなら、あなたがたはすべての国々の民の中にあって、私の宝となる。全世界は私のものであるから。あなたがたは私にとって祭司の王国、聖なる国民となる。これが、イスラエル人にあなたの語るべき言葉である。」
モーセは行って、民の長老たちを呼び寄せ、主が命じられたこれらの言葉をみな、彼らの前に述べた。
すると民はみな口をそろえて答えた。
「私たちは主が仰せられたことを、みな行ないます。」
それでモーセは民の言葉を主に持って帰った。すると、主はモーセに仰せられた。
「見よ。私は濃い雲の中で、あなたに臨む。私があなたと語るのを民が聞き、いつまでもあなたを信じるためである。」
それからモーセは民の言葉を主に告げた。(出エジプト記19:1~19:9)』と。
この後、主はモーセに「十戒」を与えることになります。
『こうして主は、シナイ山でモーセと語り終えられたとき、あかしの板二枚、すなわち、神の指で書かれた石の板をモーセに授けられた。(出エジプト記31:18)』
ステパノは、「生けるみ言葉を授かり」と言っていますが、これは旧約聖書のことを指しています。
その中においても、モーセ五書のことを暗示しているのです。なぜならユダヤ最高議会が、一番重んじているのが「モーセ五書」であるからです。
また、ステパノは、まことの「生けるみ言葉」が誰であるのかも、暗示しています。
なぜなら、イエス様が語られたみ言葉を知っていたからです。しかもこれは、ユダヤ人の指導者たちに向けて語られました。
今、この裁判に同席している議員の中には、聞いていた者も大勢いたに違いありません。
イエス様は、彼らに言われたのです。
『「もしあなたがたがモーセを信じているのなら、私を信じたはずです。モーセが書いたのは私のことだからです。しかし、あなたがたがモーセの書を信じないのであれば、どうして私の言葉を信じるでしょう。」(ヨハネの福音書5:46~5:47)』と。》