◇◆◇日々のみ言葉
2019年1月27日(日)
◎聖書箇所【使徒の働き7章42節~43節】
7:42 そこで、神は彼らに背を向け、彼らが天の星に仕えるままにされました。預言者たちの書に書いてあるとおりです。『イスラエルの家よ。あなたがたは荒野にいた四十年の間に、ほふられた獣と供え物とを、私にささげたことがあったか。
7:43 あなたがたは、モロクの幕屋とロンパの神の星をかついでいた。それらは、あなたがたが拝むために作った偶像ではないか。それゆえ、私は、あなたがたをバビロンのかなたへ移す。』
◎ショートメッセージ
《ステパノは、ここでイスラエルの背教について、まとめて述べています。
「天の星」とは、「天の女王」のことであり、バビロンの女神イシュタルのことです。 エルサレムの人々は、この偶像にかたどったパン菓子を作って供え、ぶどう酒を注いで礼拝したのです。
「モロク」とは、旧約聖書では「モレク」であって、アモン人の神の名で、ベン・ヒノム(ケデロン)の谷で、自分の子供を火で焼いて礼拝したのです。何とおぞましいことでしょうか。
「ロンパ」とは、ギリシャ語で、土星に関係する神であるとされ、アモス書では「キウン」となっています。
ステパノのこのメッセージ部分は、おもにアモス書からの引用に、ステパノが、彼独自に付け加えたものとなっています。
アモス書では、
『「イスラエルの家よ。あなたがたは、荒野にいた四十年の間に、ほふられた獣とささげ物とを私にささげたことがあったか。あなたがたはあなたがたの王サクテと、あなたがたのために造った星の神、キウンの像をかついでいた。私はあなたがたを、ダマスコのかなたへ捕え移す。」とその名を万軍の神、主という方が仰せられる。(アモス書5:25~5:27)』と、書かれています。
しかし、一番大切はメッセージとは、天地創造された神様の選民イスラエルが、まことの神様を知りながらも、違う神を拝み、それに仕えていたことなのです。
もちろん違う神などは存在するはずもありません。彼らが拝んでいるのは「悪魔(サタン)」と悪霊なのですから。
日本にも「八百万(やおよろず)」の神々がいます。しかしその実態は、すべて悪魔礼拝であり悪霊を祀っているのです。
唯一の神様は、聖書に証しされた主イエス・キリストしかおられないにもかかわらず。人間は、ここまで堕落し、真の神様に反逆するのです。
選民イスラエルでさえ、そうであったのです。
しかも、当時のユダヤ人の指導者たちと祭司長たち、パリサイ人や律法学者たちは、牙をむき出して、神の御子イエス・キリストの真の弟子であるステパノに襲いかかろうとしています。
そして、その場所に、やがて異邦人の使徒として召し出されるサウロ(後のパウロ)が、迫害の意思を持って同席しているのです。
何と言う絵図ではないでしょうか。
しかし、この場面においても、神様は深く関わっておられ、私たちには到底理解出来ない不思議な摂理の中において、起きていることなのです。》