• 2019年1月27日礼拝メッセージの概要

    ◇◆◇2019年1月27日新年第四主日礼拝
    ◎本日の聖書箇所【ヨハネの福音書17章6節】 (新約p.197上段左側)
    17:6「私は、あなたが世から取り出して私に下さった人々に、あなたの御名を明らかにしました。彼らはあなたのものであって、あなたは彼らを私に下さいました。彼らはあなたのみ言葉を守りました。」

    ◎メッセージの概要【あなたの御名とは?】
    《引き続き、17章における主イエス様のお祈りからの学びです。
    「私は、あなたが世から取り出して私に下さった人々に」と主は言われました。
     しかもそのことを、二度に渡って、イエス様は告白しています。
    「彼らはあなたのものであって、あなたは彼らを私に下さいました。」と。
     そうなりますと、弟子たちは、主イエス様のものになったことを意味します。そしてこの言葉は、私たち一人一人にも当てはまります。
     私たちは、誰もが主イエス様のものなのです。主が十字架によって身代わりとなって死んで下さり、代価を払って買い取って下さったからです。よって私たちは主のしもべです。
     次に「彼らはあなたのみ言葉を守りました。」と言われますが、これは預言です。「あなたのみ言葉」とは、主イエス様が語られた教えであり福音です。なぜならイエス様の言葉は、すべて父なる神様から与えられた「言葉」だからです。
     そして弟子たちが、その教えを守り、福音を伝えて行くのは、イエス様の復活と昇天の後のことになります。
     さて、今日は、6節の中の「あなたの御名を明らかにしました。」と言われた言葉から、考えて見ましょう。
    「明らかにする」と言うギリシャ語は、この他に「現わす」「知らせる」と言う意味を持っており、口語訳、新改訳2017版、新共同訳聖書では、「現わしました」と訳されており、尾山令仁先生の現代訳では、「知らせる」となっています。
     それでは、ここで主が言われる「御名」とは何なのでしょうか。
     神様の名前を尋ねたのはモーセです。
    「今、私はイスラエル人のところに行きます。私が彼らに『あなたがたの父祖の神が、私をあなたがたのもとに遣わされました。』と言えば、彼らは、『その名は何ですか。』と私に聞くでしょう。私は、何と答えたらよいのでしょうか。」
    「私は、『私はある。』という者である。『私はあるという方が、私をあなたがたのところに遣わされた。』と、イスラエル人に言え。これが永遠に私の名、これが代々にわたって私の呼び名である。」
     この「私はある」と言う言葉から、YHWHが導き出されたと言われています。またイエス様が、ユダヤの指導者たちに答えられた言葉がこれと同じ言葉なのです。
    「まことに、まことに、あなたがたに告げます。アブラハムが生まれる前から、私はいるのです。」
     これこそ、ご自身が創造主なるヤーヴェであることの公の宣言だと言われています。
     さてイエス様は、神様のことを「父」と呼ばれ、弟子たちにもそのことを教えました。
    「あなたがたの父なる神は、あなたがたがお願いする先に、あなたがたに必要なものを知っておられるからです。だから、こう祈りなさい。『天にいます私たちの父よ。』」と。
     またこのことも、弟子たちだけでなく、ユダヤの指導者たちに、明確に宣言されたのです。
    「私に栄光を与える方は、私の父です。この方のことを、あなたがたは『私たちの神である。』と言っています。」
     ここから、「私はある」と言うお方は、イエス様ご自身であり、また創造主なる神様を「父」と呼ぶことを教えられたのです。
     さて、YHWHが何と読むのか、20世紀になってから「ヤーヴェ」であることは、ほぼ間違いないと聖書学者は唱えるようになりました。ヘブル語は子音しか表わしませんから、何の母音がつくのか、本当は分からないのが事実です。
     しかし、私たちには、神の御子なるお方の名前は与えられています。
    『八日が満ちて幼子に割礼を施す日となり、幼子はイエスという名で呼ばれることになった。胎内に宿る前に御使いがつけた名である。』
    「イエス」とは、「イエシュア」のヘブル語のギリシャ語読みであって、その意味は「主は救い」です。
     ペテロは、ユダヤ最高議会において、すなわち当時のイスラエルを代表する指導者たちにはっきりと、確信を持ってそのことを明らかにしています。
    「民の指導者たち、ならびに長老の方々。私たちが今日取り調べられているのが、病人に行なった良いわざについてであり、その人が何によっていやされたか、ということのためであるなら、皆さんも、またイスラエルのすべての人々も、よく知ってください。この人が直って、あなたがたの前に立っているのは、あなたがたが十字架につけ、神が死者の中からよみがえらせたナザレ人イエス・キリストの御名によるのです。この方以外には、だれによっても救いはありません。世界中でこの御名のほかには、私たちが救われるべき名としては、どのような名も、人間に与えられていないからです。」
     よって、主イエス様が言われた「あなたの御名」とは、私たちに与えられた唯一の御名である、ご自身の御名「イエス」を指すことになるのです。このお方だけが「救い主」です。主イエスは言われます。「彼らはあなたのみ言葉を守りました。」と。だからこそ、私たちは聖書を読み、み言葉に従って生きて行かなければならないのです。》

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