◇◆◇日々のみ言葉
2019年2月21日(木)
◎聖書箇所【使徒の働き8章12節~13節】
8:12 しかし、ピリポが神の国とイエス・キリストの御名について宣べるのを信じた彼らは、男も女もバプテスマを受けた。
8:13 シモン自身も信じて、バプテスマを受け、いつもピリポについていた。そして、しるしとすばらしい奇蹟が行なわれるのを見て、驚いていた。
◎ショートメッセージ
《エルサレム市内に、サウロによって迫害が起こり、それまでエルサレムに留まっていた多くの信徒は、自分の国に帰るか、あるいはユダヤとサマリヤの地方に散らされたのです。
しかし十二使徒たちと、ペンテコステの日に集まっていた百二十名の人々は、エルサレム市内に潜伏したのです。
執事として選ばれたピリポも、ギリシャ語を話すユダヤ人たちとやもめが帰国したことに伴い、サマリヤに伝道に出かけたのです。
本来は、二人一組で遣わすことが、主イエス様のやり方なのです。ステパノは殉教しましたが、あと六人の執事が残されていたはずです。
ステパノが存命中は、彼をリーダーとして、七人が力を合わせ、聖霊によって一致し、協力してたことは間違いありません。
よって聖書には書かれてはいませんが、ピリポに付き従った執事が存在したと考えるのが妥当ではないでしょうか。
もちろん、それが誰なのかは、特定は出来ませんが、この話がパウロとルカに伝わっていることを考えますと、同僚が存在していたことの確かな証拠とも言えるのです。
ピリポは、サマリヤの町において、み言葉を語り、そしてそれに伴う多くの奇跡としるしを行ないました。
そして、神の国とイエス・キリストの御名について、ピリポは語ったのです。そして主イエスの御名を信じたサマリヤの町の人々は、男も女もバプテスマを受けたのです。
このバプテスマを授けることも、ピリポ一人では大変な労力となったはずです。しかし手助けする同僚がいたからこそ、スムーズに行なうことが出来たと思われます。
そして、魔術師シモンも信じて、バプテスマを受けたと言うのです。
これだけの情報では、詳しい経緯は分かりかねますが、聖霊によらなけば、誰であっても、「イエスは主である」と告白することは出来ませんから、間違いなく魔術師シモンは、主イエス様の十字架の身代わりの死を信じ信仰告白したと、私は思うのです。
そして嬉しさのあまり、いつもピリポのあとにくっついて来て、ピリポを通して行なわれる様々ないやしや奇跡やしるしを見て驚いたとあります。
彼は、以前は「魔術師」として、それなりのしるしと不思議を行なっていたことは間違いありません。何も出来ない者を、サマリヤの町の人々が、大人から子供まで、彼に関心を抱くようなことはあり得ないからです。
ただ、この後に、かつての魔術師であったシモンは、ピリポから離れ去ることが起こります。そうなると、彼の信仰告白とバプテスマは、果たして本物であったのかどうかが問われることになってしまいます。
しかし私は思うのです。この時には、彼は本当に信じて救われたと。
しかし残念ながら、バックスライドしてしまったと考えることの方が、不自然ではないような気がするのです。》