• 2019年4月21日礼拝メッセージの概要

    ◇◆◇2019年4月21日第三主日イースター礼拝
    ◎本日の聖書箇所【ヨハネ19章38節~42節・20章1節~10節】 (新約p.203上)
    19:38 そのあとで、イエスの弟子ではあったがユダヤ人を恐れてそのことを隠していたアリマタヤのヨセフが、イエスのからだを取りかたづけたいとピラトに願った。それで、ピラトは許可を与えた。そこで彼は来て、イエスのからだを取り降ろした。
    19:39 前に、夜イエスのところに来たニコデモも、没薬とアロエを混ぜ合わせたものをおよそ三十キログラムばかり持って、やって来た。
    19:40 そこで、彼らはイエスのからだを取り、ユダヤ人の埋葬の習慣に従って、それを香料と一緒に亜麻布で巻いた。
    19:41 イエスが十字架につけられた場所に園があって、そこには、まだだれも葬られたことのない新しい墓があった。
    19:42 その日がユダヤ人の備え日であったため、墓が近かったので、彼らはイエスをそこに納めた。
    20:1 さて、週の初めの日に、マグダラのマリヤは、朝早くまだ暗いうちに墓に来た。そして、墓から石が取りのけてあるのを見た。
    20:2 それで、走って、シモン・ペテロと、イエスが愛された、もうひとりの弟子とのところに来て、言った。「だれかが墓から主を取って行きました。主をどこに置いたのか、私たちにはわかりません。」
    20:3 そこでペテロともうひとりの弟子は外に出て来て、墓のほうへ行った。
    20:4 ふたりは一緒に走ったが、もうひとりの弟子がペテロよりも速かったので、先に墓に着いた。
    20:5 そして、からだをかがめてのぞき込み、亜麻布が置いてあるのを見たが、中にはいらなかった。
    20:6 シモン・ペテロも彼に続いて来て、墓にはいり、亜麻布が置いてあって、
    20:7 イエスの頭に巻かれていた布切れは、亜麻布と一緒にはなく、離れた所に巻かれたままになっているのを見た。
    20:8 そのとき、先に墓についたもうひとりの弟子もはいって来た。そして、見て、信じた。
    20:9 彼らは、イエスが死人の中からよみがえらなければならないという聖書を、まだ理解していなかったのである。
    20:10 それで、弟子たちはまた自分のところに帰って行った。

    ◎メッセージの概要【十字架・埋葬そして復活】
    《今日は、イースターです。主イエス様の復活です。主イエス様が栄光を受けられた記念すべき日であり、私たちクリスチャンが最も喜び踊る日なのです。しかし復活と言う栄光をお受けになられる為には、十字架の死を避けることは出来ませんでした。 さて、主イエス様は、弟子たちに三度にわたって「受難予告」をされました。特に三回目の受難予告では、そこで始めて「十字架刑」について、明確に示されたのです。
    『「さあ、これから、私たちはエルサレムに向かって行きます。人の子は、祭司長、律法学者たちに引き渡されるのです。彼らは人の子を死刑に定めます。そして、あざけり、むち打ち、十字架につけるため、異邦人に引き渡します。しかし、人の子は三日目によみがえります。」』と。
     弟子たちには、このことが隠されていて全く理解することは出来ませんでした。しかし、主は預言通り十字架にかかられ、そして死んでしまわれるのです。
     安息日が始まろうとしていました。その前に二人の犯罪人と主イエス様の遺体の埋葬の必要がありました。主イエス様は午後三時に息を引き取られました。しかし二人の犯罪人はまだ生きており、パリサイ人や律法学者たちの要望により、すねを折られ、絶命したのです。しかし、主イエス様はすでに霊を父にお委ねになられた後でしたので、そのままアリマタヤのヨセフとニコデモに引き渡されました。この二人の議員は、すべての地位と栄誉を捨てて、自分たちの信仰を公に明らかにしたのです。
     この時、使徒ヨハネとペテロを始め、主の母マリヤ、サロメ、スザンナ、他のマリヤとマグダラのマリヤは、主イエス様が埋葬される場面に居合わせました。
     そしてゴルゴタの丘から、ほど近い園に造られていたアリマタヤのヨセフの新しい墓に、主イエス様の御体が運ばれ、大きな丸い石の蓋が閉じられる所まで見守ったのです。それは金曜日の午後三時から午後六時の間の出来事であって、大いなる安息日が始まる前の、わずか三時間と言う短い時間でなされたことだったのです。
     この時、父なる神様はあえて沈黙されました。そして御子イエス様の御体の十字架からの取り外し、血だらけの体の洗浄、そして没薬と香料とを塗り荒布を巻いて、新しい墓の中の安置台に置くまで、主イエス様を慕うアリマタヤのヨセフとニコデモと言う、ユダヤ社会の中でも、最も大きな影響力を持っていたサンヘドリン議員を、すなわち弟子を、すなわち人をあえて用いられたのです。
     その目的は二つあります。一つは、弟子たち、女性たち、そしてアリマタヤのヨセフとニコデモに、主イエス様が本当に死なれたことを明確にする為でした。
     そしてもう一つは、父なる神様は人の手を借りなくても、御使いを送って御子イエス様の埋葬を行なうことは、いとも容易いことでしたが、あえて人を、弟子を用いられたのです。
     つまり、宣教の御わざを人と共に、弟子と共に行なって行くことが神様の御心であって、私たち人間との共同作業によって、人を救いに導く方法を考え選ばれ、決定されたのです。神様は人を用いられるのです。私たちを。皆様をです。
     さて、「三日目」とは、どのようなことかと言いますと、ユダヤでは午後六時から新しい一日が始まります。次の日は安息日であって土曜日にあたります。この日はいっさい仕事をしたり集会を持ったりしてはなりません。しかしパリサイ人や律法学者たち祭司長や祭司たちは、自ら律法を破り、ポンテオ・ピラトの所に行って、主イエス様が葬られた墓の見張りを、ローマ兵にさせることを要求しました。
     その願いをポンテオ・ピラトは、しぶしぶ引き受け、四人の見張りの兵を出します。この四人が、次の日の朝、すなわち三日目の日曜日に、始めに主イエス様の復活を目撃することになるのですから、皮肉でもあり、また喜劇のような真実です。
     主イエス様は、まず始めにマグダラのマリヤに現われます。次にシモン・ペテロ。そして墓に来た女性たちに。その日の午後にはクレオパ夫妻に、それからトマスを除く使徒たちに。
     主イエス様がよみがえられたことによって、悪魔の最大の武器である「死」が滅ぼされ、圧倒的な勝利がもたらされたのです。これが福音です。これが良い知らせです。
     使徒パウロはこのように勧めています。
    『兄弟たち。私は今、あなたがたに福音を知らせましょう。この福音によって救われるのです。
     私があなたがたに最も大切なこととして伝えたのは、次のことです。キリストは、聖書の示すとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、また、葬られたこと、また、聖書に従って三日目によみがえられたこと、また、ケパに現われ、それから十二弟子に現われたことです。
     そして、最後に、月足らずで生まれた者と同様な私にも、現われて下さいました。』
     主イエス様はよみがえられました。復活されました。それを祝うことがイースターなのです。》

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