◇◆◇日々のみ言葉
2019年4月28日(日)
◎聖書箇所【使徒の働き10章23節】
10:23 それで、ペテロは、彼らを中に入れて泊まらせた。明くる日、ペテロは、立って彼らと一緒に出かけた。ヨッパの兄弟たちも数人同行した。
◎ショートメッセージ
《「あなたがたのたずねているペテロは、私です。どんなご用でおいでになったのですか。」
「百人隊長コルネリオという正しい人で、神を恐れかしこみ、ユダヤの全国民に評判の良い人が、あなたを自分の家にお招きして、あなたからお話を聞くように、聖なる御使いによって示されました。」
前にも書きましたが、異邦人であっても、客人として家に泊め、持てなすことは、律法にて禁止されてはいませんでした。なぜなら「旅人」を持てなすことは、美徳の一つであったからです。
彼らと食事を共にすることは、正統的なユダヤ人にとっては、決して喜ばしいものではありませんでしたが、すでに心を柔らかくされつつあるペテロにとっては、ごく自然に彼らを家の中に招き入れたのです。
本来ならば、これはこの家の主人である皮なめしのシモンがするべきことですが、彼は、ペテロに絶対的な信頼を置いていたことが分かります。
コルネリオの二人の執事、そして部下のローマ兵、併せて三人は、ペテロと皮なめしのシモンの家族と食事を共にすることになります。
もちろん「豚肉」は、出てくるはずもありません。
さて、ヨッパからカイザリヤまでは、馬でも一日ほどの距離がありました。よってその日のうちに、カイザリヤに戻ることは、極めて困難なことだったのです。
また、強盗の潜む夜道を行く必要はどこにもありませんし、それゆえペテロは、彼らと馬とを休ませて、次の日に彼らと共にカイザリヤに行くことにしたのです。
そればかりではありません。
おそらくペテロと皮なめしのシモンと、ヨッパの弟子たちは、イタリア隊百人隊長コルネリオの側近の部下から、コルネリオの証しを、直接聞き出したかったに違いないのです。
またペテロに取っては、やはり心構えの時が必要でした。なぜなら、あの夢の解き明かしがまだ未解決であったからです。しかしそれは、カイザリヤに行って見なければ分からないことであって、この時点においては、隠されていたことも事実なのです。
み言葉によって示されたとしても、そのみ言葉に従って行動しなければなりません。従うときにこそ、大きな恵みと、神様との最高の出会いの時が用意されているのです。
その夜、ペテロと皮なめしのシモンとコルネリオの三人の部下たちの、食後の団らんは、さぞかし盛り上がったことでしょう。明日は、いよいよカイザリヤに向かいます。》