◇◆◇日々のみ言葉
2019年4月30日(火)
◎聖書箇所【使徒の働き10章25節~26節】
10:25 ペテロが着くと、コルネリオは出迎えて、彼の足もとにひれ伏して拝んだ。
10:26 するとペテロは彼を起こして、「お立ちなさい。私もひとりの人間です。」と言った。
◎ショートメッセージ
《カイザリヤから三人の使者がヨッパの皮なめしのシモンの所に使わされて来ました。それは、その家に世話となっているシモン・ペテロを訪ねる為であったのです。
ペテロは、彼らを中に入れて泊まらせました。それは、すぐにも旅立ってその日のうちにたどり着ける距離ではなかったからです。
明くる日、ペテロは、立って彼らと一緒に出かけました。ペテロの護衛の為に、ヨッパの信徒の兄弟たちも数人が同行したのです。
聖書には書かれてはいませんが、この時、通訳者として、ヨハネ・マルコも同行していたと考えることが、理にかなっていると思えます。
「その翌日、彼らはカイザリヤに着いた」と書かれていますから、もしかしたらペテロたちは徒歩であったかも知れません。
あるいは、馬やロバの数が人数分いない為に、徒歩の者もいたかも知れません。
さて、コルネリオは、親族や親しい友人たちを呼び集め、彼らを待っていました。これは、神様に対する絶対的な信頼と信仰を表わしていると言えるかと思います。
なぜならコルネリオは、自分が遣わした使者たちが、必ずシモン・ペテロを見つけ、そしてカイザリヤへ連れて戻って来ることを、確信していたからです。
屋上にいる見張りは、戻って来る使者たちを遠くに確認しました。そして、すぐにコルネリオに報告しました。すると彼は、家の門の前にまで進み出て、ペテロを出迎えたのです。
それからコルネリオは、ペテロの足下にひれふし、そして拝んだのです。するとペテロは、彼の手を取って起こしました。
「お立ちなさい。私もひとりの人間です。」
今日、ここから大切な真理を学びます。
確かに、シモン・ペテロは自他共に認める、使徒のリーダーであり、また主イエス様から、「羊を飼う」ことを認可された者です。そして、主イエス様の証人として、数々のしるしや不思議と奇跡を行なって来ました。
しかし、ペテロはあくまで人間であって、真実は、ペテロを媒体として、聖霊様による御わざなのです。ペテロには、何一つ誇れるものはありません。もちろん私たちにも、そのことは当てはまることなのです。
そうなのです。栄光を受けられるお方はただ一人です。それは主イエス様だけです。
今現在でも、コルネリオと同じようなあやまちを犯してしまう危険性はあるのです。私たちは、人を見るのではなく、神様を見なければならないのです。
世界的な大リバイバリストや、日本の高名な牧師先生。たとえ、どんなにその先生の働きが目を見張るものであったとしても、私たちは、その先生個人には目を向けず、その先生の背後におられ、その先生を用いておられる、主イエス様を見るべきなのです。》