◇◆◇日々のみ言葉
2019年6月9日(日)
◎聖書箇所【使徒の働き12章11節~12節】
12:11 そのとき、ペテロは我に返って言った。「今、確かにわかった。主は御使いを遣わして、ヘロデの手から、また、ユダヤ人たちが待ち構えていたすべての災いから、私を救い出してくださったのだ。」
12:12 こうとわかったので、ペテロは、マルコと呼ばれているヨハネの母マリヤの家へ行った。そこには大ぜいの人が集まって、祈っていた。
◎ショートメッセージ
《突然、主の御使いが現われ、光がシモン・ペテロが捕らえられていた牢を照らしました。御使いはペテロのわき腹をたたいたのです。
「急いで立ち上がりなさい。」
ペテロが夢うつつの中で起き上がると、鎖が彼の手からするりと落ちたのです。
「帯を締めて、くつをはきなさい。上着を着て、私について来なさい。」
そこでペテロは言われた通りにすると、前を歩く御使いについて行ったのです。ペテロは御使いのしている事が現実の事だとはわからず、今自分は夢か幻を見ているのだと思ったようです。
御使いとペテロは、第一、第二の衛所を通り抜け、町に通じる鉄の門まで来ると、門がひとりでに開きました。
そこで、彼らは門の外に出ますと、同じように門がひとりでに閉まったのです。エルサレム市内のある通りを進んで行くと、御使いは、突然ペテロから離れました。
その時、ペテロは、ハッと我に返ったのです。
「今、確かにわかった。主は御使いを遣わして、ヘロデ・アンティパスの手から、また、ユダヤ人たちが待ち構えていたすべての災いから、私を救い出して下さったのだ。」
過越の祭が終わった後、ヘロデ・アンティパスは、教会の指導者であるペテロを民衆の前に引き出し、処刑しようと考えていたのです。
「ユダヤ人たちが待ち構えていたすべての災い」とは、ステパノが石打の刑によって、殉教したことを指し示すのかも知れません。
そしてペテロは、駆け足で、ヨハネ・マルコの家へ急ぎました。この家こそ、かつて主イエス様と「最後の晩餐」を行なった場所であり、また復活された主イエス様とご一緒に食事をした場所なのです。
そして何はともあれ、聖霊が降られた場所でもあるのです。今日は、ペンテコステです。教会はペンテコステ、すなわち聖霊降臨日を記念した礼拝を行なっています。ペテロは、その記念すべき家に向かっています。
そしてそこには、ペテロの為に、大ぜいの人が集まって、祈っていたのです。残された十人の使徒たちを始めとし、またエルサレム教会の柱として重んじられている主の兄弟ヤコブも、皆が心を合わせて、徹夜で祈り続けていたのです。》