◇◆◇日々のみ言葉
2019年6月12日(水)
◎聖書箇所【使徒の働き12章13節~16節】
12:13 彼が入口の戸をたたくと、ロダという女中が応対に出て来た。
12:14 ところが、ペテロの声だとわかると、喜びのあまり門を開けもしないで、奥へ駆け込み、ペテロが門の外に立っていることをみなに知らせた。
12:15 彼らは、「あなたは気が狂っているのだ。」と言ったが、彼女は本当だと言い張った。そこで彼らは、「それは彼の御使いだ。」と言っていた。
12:16 しかし、ペテロはたたき続けていた。彼らが門を開けると、そこにペテロがいたので、非常に驚いた。
◎ショートメッセージ
《引き続き同じ箇所からとなります。
女中ロダは、ペテロが門の外に立っていることを、祈っていた兄弟たちみなに知らせました。
すると兄弟たちは、
「あなたは気が狂っているのだ。」
しかしロダが、「本当なのよ。」と言い張ったので、彼らは、
「それは彼の御使いだ。」と言って、全く相手にしてくれないのです。
この時、ロダは、兄弟たちと問答をしたりしないで、すぐにも家の外に出て、門を開けてシモン・ペテロを中に入れるべきだったのです。
これが人間なのです。気が動転しますと、思わぬ行動に出てしまい、前後の見境がつかなくなってしまうものです。
次に、兄弟たちは、熱心に主イエス様に祈っていたはずです。教会は、徹夜でシモン・ペテロの為に祈っていたはずなのです。それでは、彼らはいったい何を祈っていたのでしょうか。
もし、教会がシモン・ペテロが奇跡的に解放されることを祈っていたとしたら、ロダの話を聞いた兄弟たちは、あるいは教会の人々は、神様を賛美しながら、いっせいに家の外に出てペテロを喜び勇んで出迎えたはずなのです。
今日も、ここで大切な真理を学びます。
それは、彼らは、まだこの世的な常識に囚われていると言うことなのです。奇跡は非常識ではありません。奇跡は超常識なのです。
主イエス様がよみがえられた時も同じでした。この時は、使徒たちは誰も信じなかったのです。
ルカによりますと、
『女たちはイエスのみ言葉を思い出した。そして、墓から戻って、十一弟子とそのほかの人たち全部に、一部始終を報告した。
この女たちは、マグダラのマリヤとヨハンナとヤコブの母マリヤとであった。彼女たちと一緒にいたほかの女たちも、このことを使徒たちに話した。
ところが使徒たちにはこの話はたわごとと思われたので、彼らは女たちを信用しなかった。(ルカの福音書24:8~24:11)』と書かれています。
後にイエス様は、十一弟子が食事をしている時に現われて、彼らの不信仰をしかられます。
人は、元来不信仰なのです。信じることが出来ないのです。本当は信じ、信頼すべきなのです。
この時、教会の人々は、女中ロダの言葉を信じることが出来なかったのです。それゆえ、彼らが門を開けると、そこにペテロが立っていたので、非常に驚いたのです。》