◇◆◇日々のみ言葉
2019年8月10日(土)
◎聖書箇所【使徒の働き14章21節~22節】
14:21 彼らはその町で福音を宣べ、多くの人を弟子としてから、ルステラとイコニオムとアンテオケとに引き返して、
14:22 弟子たちの心を強め、この信仰にしっかりとどまるように勧め、「私たちが神の国にはいるには、多くの苦しみを経なければならない。」と言った。
◎ショートメッセージ
《しばらくの間、ルステラに留まり、主イエス様のみ言葉をパウロとバルナバは伝えていました。
ところがです。パウロの居場所を突き止めたユダヤ人たちの指導者が乗り込んで来て、パウロを石打ちにしたのです。
その時、バルナバは、エルサレムから遣わされた使徒たちによって救い出され、パウロだけが捕まってしまいました。もっとも彼らの標的は、サウロであったのです。
パウロが死んだものと思って、彼らは町の外に、遺体を引きずり出しました。死んだものと思ってではなく、この時パウロは死んだのです。肉体から霊が離れたことは事実です。
しかし、主の弟子たちがパウロを取り囲み、主イエス様の御名によって命じると、パウロは目を開け、立ち上がったのです。そして彼は町にはいって行きました。
その翌日、パウロはバルナバと共にデルベに向かいました。そしてデルベで福音を宣べ伝え、多くの人々が主イエス様を受け入れ、救われたのです。
そしてデルベでの伝道が一段落すると、パウロとバルナバの二人は、ルステラに引き返しました。そればかりでなく、イコニオムに引き返し、そしてピシデヤのアンテオケにも引き返したのです。
もちろん、イコニオムとピシデヤのアンテオケには、パウロを石打ちにしたユダヤ人の指導者たちは健在でした。
しかし、彼らは、この時にはパウロに関わりを持ちませんでした。それは、確かに死んだはずなのに、しかも顔の目の辺りが変形し、まるで化け物のような出で立ちで歩くパウロに恐れをなしたからです。
パウロは、新しく主の弟子となった兄弟たちに、こう勧めたのです。
「私たちが神の国にはいるには、多くの苦しみを経なければならない。」
まさに、この言葉は、パウロ自身が、この伝道旅行において経験したことです。しかし、それだけではなく、この言葉は、まさにパウロ自身に対する預言でもありました。
後のパウロは、書簡に、その受けた「苦しみ」を列記しています。
『私の労苦は彼らよりも多く、牢に入れられたことも多く、また、むち打たれたことは数えきれず、死に直面したこともしばしばでした。
ユダヤ人から三十九のむちを受けたことが五度、むちで打たれたことが三度、石で打たれたことが一度、難船したことが三度あり、一昼夜、海上を漂ったこともあります。
幾度も旅をし、川の難、盗賊の難、同国民から受ける難、異邦人から受ける難、都市の難、荒野の難、海上の難、にせ兄弟の難に会い、労し苦しみ、たびたび眠られぬ夜を過ごし、飢え渇き、しばしば食べ物もなく、寒さに凍え、裸でいたこともありました。(第Ⅱコリントの手紙11:23~11:27抜粋)』と。
なぜパウロは、これほどの苦しみを経なければならなかったのでしょうか。それは、イエス様の御旨でもあり、またアナニヤを通して与えられた預言の成就だからです。
『「行きなさい。あの人は私の名を、異邦人、王たち、イスラエルの子孫の前に運ぶ、私の選びの器です。彼が私の名の為に、どんなに苦しまなければならないかを、私は彼に示すつもりです。」(使徒の働き9:15~ 9:16)』と。》