◇◆◇日々のみ言葉
2019年8月16日(金)
◎聖書箇所【使徒の働き15章3節】
15:3 彼らは教会の人々に見送られ、フェニキヤとサマリヤを通る道々で、異邦人の改宗のことを詳しく話したので、すべての兄弟たちに大きな喜びをもたらした。
◎ショートメッセージ
《パウロとバルナバが第一回伝道旅行から帰ってから、しばらくした後の出来事です。名前は分かりませんが、ある人々がユダヤから下って来たのです。
つまり彼らはエルサレムからやって来たことを意味しています。ユダヤ人は、エルサレムに行くことを「都上り」と言います。そしてエルサレムから他の場所に行くことを、どの方向であっても「下る」ことになるのです。
パウロは、ガリラヤ人への手紙において、この人々は、「ヤコブの所」から遣わされたと書き記しています。つまりエルサレム初代教会から、牧師ヤコブの命を受け送られて来たと言っても良いでしょう。
この頃のエルサレム初代教会には、議論が巻き起こっていたようなのです。それは、「救われた異邦人の扱いをどうするのか」と言うことです。
おそらくエルサレム教会は、主イエス様の御名を信じ、クリスティアノス(クリスチャン)となった異邦人に対して、「改宗者」と同じとして扱うことを決定した可能性が高いと思われます。
だからこそ、エルサレム教会の方針を伝える為に、「ある人々」がアンテオケ教会にやって来たのです。それで、パウロとバルナバと彼らとの間に激しい対立と論争が生じたのです。
そしてアンテオケ教会が出した結論が、パウロとバルナバと、教会のうちの幾人かを、この問題について十二使徒たちや長老たちと話し合うために、エルサレムに遣わすことになった、と言うわけなのです。
ところで、アンテオケ教会には、素晴らしい主の器が多く集められていました。
使徒の働きによりますと、
『さて、アンテオケには、そこにある教会に、バルナバ、ニゲルと呼ばれるシメオン、クレネ人ルキオ、国主ヘロデの乳兄弟マナエン、サウロなどという預言者や教師がいた。(使徒の働き13:1)』と書かれています。おそらくこの中のメンバーが関わったと考えられます。
アンテオケからエルサレムまでは、かなりの距離があります。おそらく500~600キロ以上はあるかと思われます。その道のりにおいての出来事が、本日の聖書箇所となります。
パウロとバルナバと他のメンバーは、フェニキヤ地方を通って、そしてサマリヤを抜けて、聖都エルサレムに向かいました。何と主イエス様が、公生涯において訪問された道を辿ったのです。
その途中、立ち寄った町々のユダヤ人会堂(シナゴーク)において、ギリシャ人を始めとする異邦人の改宗(主イエス様を信じて救われ、彼らにも聖霊が降られたこと)を詳しく話したので、その町々に滞在している、すべての主にある兄弟たちに、大きな喜びをもたらしました。
かつて、主イエス様が成されたように。》