◇◆◇日々のみ言葉
2019年9月3日(火)
◎聖書箇所【使徒の働き15章23節~25節】
15:23 彼らはこの人たちに託して、こう書き送った。「兄弟である使徒および長老たちは、アンテオケ、シリヤ、キリキヤにいる異邦人の兄弟たちに、あいさつをいたします。
15:24 私たちの中のある者たちが、私たちからは何も指示を受けていないのに、いろいろなことを言ってあなたがたを動揺させ、あなたがたの心を乱したことを聞きました。
15:25 そこで、私たちは人々を選び、私たちの愛するバルナバおよびパウロと一緒に、あなたがたのところへ送ることに衆議一決しました。」
◎ショートメッセージ
《「第一回教会会議」が終わり、エルサレム教会の十二使徒たちと長老たち、また教会の兄弟姉妹たちは、バルサバと呼ばれるユダおよびシラスを選び出し、パウロとバルナバと共に、異邦人教会に、決議事項を書き留めた手紙を渡すために送り出しました。
ここからは、その手紙に書かれた内容となります。
『兄弟である使徒および長老たちは、アンテオケ、シリヤ、キリキヤにいる異邦人の兄弟たちに、あいさつをいたします。』
すでに混乱は、アンテオケ教会だけに留まらず、シリヤやキリキヤの教会まで飛び火していることが分かります。
『私たちの中のある者たちが、私たちからは何も指示を受けていないのに、いろいろなことを言ってあなたがたを動揺させ、あなたがたの心を乱したことを聞きました。』
驚くべきことに、「私たちからは何も指示を受けていない」と書かれています。つまり、異邦人の信者に「モーゼの律法」を守ること、そして割礼を受けることを要求したことは、エルサレム教会の意図ではなかったと言うのです。
『そこで、私たちは人々を選び、私たちの愛するバルナバおよびパウロと一緒に、あなたがたのところへ送ることに衆議一決しました。』
バルナバとパウロは、もともとはアンテオケ教会のメンバーです。そしてシリヤ、キリキヤ地方の教会とは、この二人による「伝道旅行」によって生まれた教会を指します。
おそらく、主の兄弟ヤコブは、エルサレム教会の指導者として、異邦人の兄弟姉妹たちに、至らなかったことの謝罪と励ましの意を込めて、ユダおよびシラスを送り出したに違いありません。しかも二人は預言者であったのです。
「預言」について、パウロはこのように定義しています。
『愛を追い求めなさい。また、御霊の賜物、特に預言することを熱心に求めなさい。預言する者は、徳を高め、勧めをなし、慰めを与えるために、人に向かって話します。預言する者は教会の徳を高めます。(第Ⅰコリント 14:1~14:4抜粋)』
異邦人の兄弟たち、すなわちローマ人とギリシャ人で、主イエス様を救い主として信じ受け入れた人たちは、傷ついていたのです。
ですから「預言者」が派遣される必要があったのです。》