◇◆◇日々のみ言葉
2019年9月4日(水)
◎聖書箇所【使徒の働き15章26節~27節】
15:26「このバルナバとパウロは、私たちの主イエス・キリストの御名のために、いのちを投げ出した人たちです。
15:27 こういうわけで、私たちはユダとシラスを送りました。彼らは口頭で同じ趣旨のことを伝えるはずです。」
◎ショートメッセージ
《エルサレム教会にて柱と重んじられていた主の兄弟ヤコブ、十二使徒たちと長老たち、また教会の兄弟たちは、パウロとバルナバ、そしてエルサレム教会の指導者ユダとシラスを、一緒にアンテオケ教会へ送ることを決議し、その人たちに託した「手紙」の内容から、引き続き学んで行きます。
前半の部分は、
『兄弟である使徒および長老たちは、アンテオケ、シリヤ、キリキヤにいる異邦人の兄弟たちに、あいさつをいたします。
私たちの中のある者たちが、私たちからは何も指示を受けていないのに、いろいろなことを言ってあなたがたを動揺させ、あなたがたの心を乱したことを聞きました。
そこで、私たちは人々を選び、私たちの愛するバルナバおよびパウロと一緒に、あなたがたのところへ送ることに衆議一決しました。』
とのことでした。今日はその後半になります。
『このバルナバとパウロは、私たちの主イエス・キリストの御名のために、いのちを投げ出した人たちです。』
これは決して誇張ではありません。事実パウロは、「石打の刑」にあったのですから。
またパウロの心の中には、知らなかったにせよ、迫害者サウロとして、間違った行動を取ったことは、悔やんでも悔やみきれなかったでしょう。
しかも、エルサレム教会において、尊敬され愛されていたステパノの処刑に、証人として立ったのですから。
そのステパノの多くの同僚が、まだこの時のエルサレム教会内には残っていたはずです。パウロは、常に命の危険に脅かされていたのです。
『こういうわけで、私たちはユダとシラスを送りました。彼らは口頭で同じ趣旨のことを伝えるはずです。』
ユダとシラスが行くことが、非常に大切なのです。彼らが行くことによって、エルサレム教会との和解が生まれるからです。
和解する為には、手紙やあるいは間接的な伝言ではだめなのです。そこの責任者たる者が、実際じかに謝罪するか、あるいは和解の言葉を持って行く必要があったのです。
しかしこの時には、十二使徒や主の兄弟ヤコブが、エルサレム教会を離れることは難しく、それゆえ、その次に位置する指導者、ユダとシラスが選ばれたのです。
私の師である尾山令仁先生は、今から50年以上前に、韓国に謝罪に行かれました。まだ日本と韓国との国交が閉ざされていた時代にです。
それから何度も韓国に赴いては謝罪を続けておられます。今年は三度も行かれました。》